サンシティー音楽院 音楽だより♪291
9月号
鮮魚店22年完遂
竹内幸一
8月は暑い暑いで消えて行く・・・先日、そんな川柳みたいな俳句がつい口から出てきました。ほんとに8月は、酷暑、大暑、極暑、猛暑、炎暑と、あらん限りの季語を並べたくなる毎日でしたね。
皆様、息絶え絶えになって、涼しい秋風を求めていることでしょう。もう少し辛抱して、この残暑を乗り越えてください。
さて今月は、この暑さを和らげるさわやかなお話になればと思って、ギターの生徒さんの鮮魚店について書かせてください。
8月の半ばごろでしたか、ギター教室や歌声サークルで長いこと親しくしているOさんより電話がありました。
「8月いっぱいで、お店をやめるようにしたんですよ。その後始末がこれからあるので、今月は、ギターやコーラスはお休みさせてください」
「お会いして、お話しすると、泣いてしまうと思いますので、電話で失礼ですが・・・」
と、長いこと続けてきた鮮魚店を閉める決断をした連絡でした。いろんな思いがあるようでしたが、私もなんと慰めたらいいのか分からず、しどろもどろの受け答えをするばかりでした。
Oさんの鮮魚店は、中部公民館のすぐ前にあります。あるとき、ギターを抱えて前を通る方がいて、その人と話をしているうちに、ギターがやりたくなり飛び込んできたそうです。
Oさんは、朝早いうちから魚の仕入れに行きます。女性で大声を出す競りとかは、大変なことも多かったことでしょう。それから、店で魚の売り出しの準備をして、朝9時半ごろ、店をちょっとだけ閉めて、大急ぎで公民館にやってきます。ギターレッスンが終わればすぐに店に帰り、又魚屋さんに戻ると言うあわただしさを、もう10年以上も続けてくれていました。忙しいから、習い事なんかできそうにないとか言うのを聞くこともありますが、やる気さえあれば続けられると言う、お手本にしてほしい方です。
8月の終わりに、店を閉める前に一度、のぞいてこようと妻や娘と出かけて見ました。魚のケースの上に、筆字で、「22年間お世話になりました。」と言うお客様への挨拶看板が立っていました。
もうやめると決めてだいぶ過ぎたからでしょうか、腹が決まって吹っ切れたように、明るく話してくれました。店をそのまま譲る次の方も決まって、話が進む時は、いろいろの段取りが全てうまく行く感じを受けました。
「急だったので、お客さんに申し訳なくて・・・」
と、気がかりなのは、お客さんのことだけのようでした。Oさんの人柄や、提供する商品を信頼して、たくさんの方が、固定客となっていたようです。
お客さんが「これを・・・」と言うと、「それは、脂ののりが良くないからやめて置いたほうがいいよ」とか、売り上げが減るとわかっていても、奨めないこともあるそうです。お客さんに、美味しいといってもらえる商品しか売らないと言う、商売哲学を持っていたからこそ、22年間も、過酷な仕事を支えるお客さんがついたのでしょう。
「信用を失うのは、1秒じゃから」と言う話も出ました。最近、話題によくのぼる、目先の儲けだけのためなら、どんなことでもやると言う中国製品(日本も、牛肉の入らない牛肉入りコロッケとかもありましたが・・)などの、恐るべき風潮と比べてほしいと思います。
実はこれまで、遠いこともあり、我が家は魚を買いに、O鮮魚店に出かけたことはありませんでした。それで、今日は最後だからと、何か?・・・と、いろんな魚を見ていました。
そうすると、「どんな料理がしたいの、天婦羅?、焼き魚?」と質問してくれます。「それやったら、これがおすすめよ」と、魚を引っ張りだして、手際よくさばきます。すぐ焼けるように塩も振ったりして、5分もかからないで、「はいどうぞ、おいしいよ」となるのです。
なるほどな!・・・こうやって、お客さんと対話しながら、商品知識を生かして品物を奨めれば、お客さんも納得することでしょう。
スーパーなどで、陳列棚に並んでいる魚のパックは、何もしゃべりません。こちらが黙って決めて、かごに入れてレジで金を払い持ち帰るだけです。
「何でやめるんかえ」と、涙ながらにOさんを叱るお客さんと、別れを惜しむのが、このところの日課のようです。そこには、客と言う壁を越えた、親友とか家族といったような、触れ合いの深さが感じられます。
もし万一、私がいつかギターを離れる時、同じようなお付き合いの出来ている方がいてくれるよう、Oさんをお手本にして、まわりの人を大切にする毎日が送れたらと思います。
22年間の歴史を思えば、いろいろ名残惜しいことも当然あることでしょう。しかし、22年間、女性一人の力で立派に鮮魚店をやり遂げたのです。その完遂(かんすい)に誇りを持ち、これからの人生の新しいスタートを切ってほしいと思います。長い間、ご苦労様でした。お疲れ様でした。
<行事予定>
■オペラ鑑賞 歌劇「オテロ」 @
9月5日(水)午後1時半〜
<500円>
■第66回エチュード・ファミリー・クラブ例会
9月9日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■第28回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
9月19日(水)午前10時半〜
■ほのぼの歌声サークル
9月12・26日・水曜日午後2時
■第196回 さわやかコンサート
9月28日(金)鶴見病院 6時40分〜
■ルベックひまわりなごやかコンサート
10月14日(日)午後2時 あすなろ館 無料
■ハーモニアス別府・ハッピーコンサート
10月21日(日)午後2時 光の園 無料
■西部地区公民館文化祭 ルベックスペシャル
10月28日(日)12時30分〜 公民館体育館
■オンパク参加行事 10月7日(日)
竹内幸一ギターコンサート
会場 サンヨーコーヒー・カフェプラザ
@午後1時〜 A午後4時〜 の2回開きますので、どちらかのご予約をお願いします。(各定員30名です。お早めに) 1,500円(コーヒー・ケーキ付き) 前売り券発売中です。
●魂に沁みるバッハ小品集
●懐かしの映画音楽
●ルベックスペシャルのお知らせ
9月の練習 1・8・15・22・29の5回です。
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
□5週目のお休み 29(土)〜30(日)
*月曜日の方は、9月17と24のどちらかをレッスンしますので、担当の先生とご相談下さい。
リレー随筆 149
ギターとの出会い 平林洋子
私が竹内先生のギター教室に通い始めて8ヶ月が過ぎました。
来年の2月には還暦でして、さしあたって60の手習いということになります。
どうしてこんなチャンスに恵まれたかと申しますと、そのわけは至って簡単明瞭なのであります。私の夫が昨年の3月3日に野垂れ死にしたのです。多忙な企業戦士として大阪を根拠地として台湾、中国等を走り回っている夫を自分の手元に取り戻せないまま神様のもとへ送ってしまいました。
脳幹出血で大阪の自分のマンションに帰宅する途中路上に倒れたのです。海の見える所で余生をと考えていた二人の計画はガラガラとあえなく崩れ、一足先に田舎暮らしの基盤を築いていた私の杵築での暮らしは意味を失い、立ちゆかない中断を余儀なくされたのでした。
落ち込んでしまった私は3ヶ月入院生活をしました。少し平静さを取り戻した頃になると寂しさを紛らすものが真剣に欲しかったし、打ち込める何かを極端な言い方で言えば藁をもすがる思いでもとめていたように思います。 そんなときに、出会いはちゃんと用意されていたのですから不思議です。
「ギターが あなたの心を慰めるだろう。竹内先生は 素敵な先生だから紹介したい」と言ってくれる友人があったのです。私にできるかなという気持ちもありましたが、入門したのです。
あの日からできるだけ毎日ギターを胸に抱えて短い時間でも練習しています。その時間には夫と一緒にいるような気持ちで幸せになるからです。
私のパートナーの愛犬ルティもギターの音色が気に入っているらしく練習を始めるとおとなしくねそべっています。
連載 我が闘病記 D
孟史(ペンネーム)
ポータブルトイレは玉手箱
平成18年6月某日
入院生活が始まって、自分でやっとポータブルトイレも使えるようになった。我が個室のベッドの脇のそれに、排便が出来るようになった時の嬉しさ。この嬉しさは、当人でないと解らない。
用便を済ませ、あとは看護師さんに処分してもらうのだが、狭い個室で臭いがきついので、消臭剤をたっぷり吹きつけ、蓋をしておいた。
O看護師が取り出し用の便器を汚物室へ持って行き、蓋を取ったところ、もうもうたる白煙が立ちこめ、まるで浦島太郎の様であったとの事。
O看護師もびっくり玉手箱。
ご免なさい。
母はホームドクター
母のお蔭で小生は健康に恵まれ大病した事はなかった。常備薬(富山の薬行商人が各家庭に、箱に入った何種類かの薬を置いて廻る。
後日訪ねてきて使った分丈集金し、薬を補充して帰って行った。
小さい頃には、紙風船をくれるので、行商人が訪れるのが楽しみでもあった。
その他、我が家には氷嚢、浣腸薬、水枕、体温計、地元製薬会社のアスピリン入りトンプク、腹痛の時のヒマシ油、腹薬の梅肉エキス(自家製) etc・・
子どもの頃の病気と云えば、だいたい風邪か腹くだしが主で、母は、これらの常備薬を駆使したものである。
とに角熱を下げれば先ずは成功と云うのが、我がホームドクターの臨床哲学である。余程のことがない限り、病院に連れて行ってくれなかった。
薬を与えるとき、たまに処方を間違え、風邪薬を腹薬と取り違える事もあったようであるが、我がホームドクターは、至って平気であった。
病院での出張理容について
病院内で出張理容のサービスを受けた。久し振りの散髪で、気持ちがすっきりしたものである。
散髪については、小学生の頃の事を思い出す。戦時中でもあり、我が家では、母が祖母の助けを借りながら、生活を切り盛りしていたので、散髪代を浮かすため、近所の親しい散髪屋から古いバリカンを貰い受け、3人の男の子の散髪をしていた。
母は、忙しい合い間を縫って一人づつ椅子にすわらせ散髪をするのであるが、バリカンの切れ味が悪く、時々毛根のたっぷりついた頭毛髪2,3本がバリカンと一緒に前進する。
「痛え」!!と云うと
「兵隊さんの事を想え」と云って、バリカンの尻でコツンとくる。
(いくら戦争中と云っても、兵隊さんと余り関係ないと思うが)
弟など、涙ぼろぼろ、たまりかねてトラ刈りの坊主頭のまま「もういい」と云って逃げ出し、暗くなるまで帰ってこなかった事もあった。
そのような事があっても「どうせ腹が減りゃ帰ってくる」と云って、至って楽観的である。明治生まれの女は強し。
(つづく)
徳田美和のきまぐれ日記 その6
(ヴァイオリン科講師)
<オーケストラについての?マーク>
先月、演奏形態について書きましたが、今回はその中の「オーケストラ」のちょっとした疑問とそれについて知っているだけのこたえを書きたいと思います。
Q:チューニングはどうしてオーボエに合わせるの?
A:チューニングとは基準になるピッチ(音程)を合わせる事を言います。
演奏会が始まる時、演奏前に舞台に並んだオーケストラはオーボエに合わせてチューニングを行います。
舞台に出ると、照明の具合などにより、温度や湿度が舞台裏と変わり、繊細な楽器は微妙に音程が変わってしまうので舞台上で合わせる必要があるのです。
その時どうしてオーボエを基準にするかというと、オーボエは楽器の構造上、音程の融通がすぐには効きにくい楽器なのです。逆にいうと、一度合わせるとくるいにくいのです。なのでオーボエはあらかじめチューナーを使って、その曲で決められているピッチにチューニングしておき、舞台でその音程を他の楽器に伝えるわけです。
又オーボエは安定した音程を長く延ばしやすく、きこえやすい、という利点もあります。ピアノ協奏曲など、ピアノと一緒に演奏する場合はすでに調律してあるピアノから音をもらいます。
Q:コンサートマスターの役割は?
A:コンサートマスターというのはオーケストラのリーダー的存在で、皆から見えやすい、ファーストバイオリンの一番前に座っている人が努めます。
コンサートマスターは第二の指揮者の役割をしていて、指揮者とオーケストラのコンタクトをうまくつなげるお手伝いをしているのです。
指揮者のタクトに合わせザッツ(合図)を出したり、演奏の細かいタイミングをアイコンタクトや体を使いながら、それぞれの奏者に伝えます。
オーケストラは大人数での演奏なので、合わせるための合図はとても大切なのです。又、コンサートマスターは弦楽器のボウイング(弓使い)を決めたり(ボウイングの違いで音楽の表情が変わる事もあるのです)、曲の中にソロが出てくると、その部分を受け持ったりします。
来月も引き続きオーケストラのちょっとした秘密を書きますね
サンシティー音楽院 音楽だより♪292
ある会話について 竹内幸一
暑い夏のあと、今年はことのほか残暑もきびしく、皆様お疲れのことと思います。どうぞ体に気をつけて、季節の変わり目を乗り越えてください。
さて今月は、少し反省もこめて、自分の内面を見つめてみたいと思います。といいますのは、もうかなり前になりますが、あるパーティーの席で、全く知らない方から、次のように話しかけられたからです。
「あんたが、竹内さんかえ・・・」と、その男性は語りかけてきました。その要旨は、次のようでした。「竹内幸一はなんだかんだとすぐ新聞やテレビに出たがる。目立ちたがり屋で、自信過剰のいやらしい奴だ。虫の好かん奴・・・」 と言う風に、思っていたとのことでした。
確かに、一般の仕事の方に比べて、人に知らせる必要のある仕事のせいもあり、マスコミへの私の露出度は多いといえるかもしれません。コンサートを開けば、それをより多くの方に知ってもらいたいので、いろんなつてで、マスコミに働きかけたりもして、紹介をしてもらったりもしています。
先日は句集を出して、大きく取り上げられたりしました。これなど、そういう目立つ事がいやなら、当然拒否も出来るわけですが、それを喜んでいる自分がいることも確かなことです。
それは、自分を知ってもらいたい、認めてもらいたいと言う願いの実現であり、その新聞記事は、自己満足へつながることでした。そして、いろんな音楽行事が、新聞やラジオに取り上げてもらえることは、その行事のステータスにもなると信じています。
つまり、その男性のいうように、私は目立ちたがり屋で、マスコミが好きなんだと思います。
しかしながら、逆の場合を考えると、その男性の言い分が良く分かります。同業者が活躍している様子を新聞で見ると、「よう頑張っているなあ・・・偉いもんだ」とばかりは思えない心境になることがあるのです。何だか、面白くないと言う気分が沸いて来るのです。それは、他人の活躍を羨み、それに嫉妬するという事から生まれてくる心理だろうと思います。
私自身が他人に対してそうあるのですから、その男性はもちろん、他の多くの方も、私の露出に対して嫌悪感を持っている方もいることでしょう。
私の周りで共に暮らしている、ごくわずかの方は、そういう記事を共に喜んでくれている気がします。また、どうもなあと、内心眉をしかめても黙認してくれている場合もあることでしょう。それで、これまで長いこと過ごしてきたことになるわけです。
そんな中で、その男性が、世の中の現実の気分と言うものを教えてくれたのだと思います。そうだったのかと驚く反面、やはりそうかと、妙に納得してしまう気分もありました。
ところでそれに付け加えて、その男性は次のようなことも言いました。「脂ギトギトのようなどぎつい感じかと思っていたら、何だか迫力のない抜け殻のような人やな」と、口が悪いと言うか、どこまでも正直な方でした。(さて私は、どういう人間なのでしょう??)
その後、自分の趣味にしている手品のことなど、親しげに話してくれたりしたのですが、どこの誰かわからないまま今に至っています。そして、どうしてか分かりませんが、その方と別れて、不快な気分が残っていないのです。グサッと嫌なことを言われたような気もするのですが・・・。
目立ちたがり屋と言う点で言えば、個人のコンサートを開くのは、その最たるものでしょう。わざわざ、人を呼び集めて、料金までとって演奏を披露すると言う行為は、売名、自己満足、自己顕示欲・・・それこそ脂ギトギトと言われるようなことです。
先日ある生徒さんが、「専門家がコンサートを開くと、やっぱり相当プレッシャーがあるでしょうね」と、問いかけてきました。コンサートの終わったあと、「それでプロか、恥を知れ!」とは、多分誰も言いませんが、やはり、専門家が演奏するのだと見ているのかと、改めて覚悟をしなければと思わせられました。
演奏がひどければひどいほど、その売名行為に嫌悪感が生まれます。「あれぐらいだったら、俺でも弾ける・・・それで金を取り、新聞などで大きな顔をして、なんというざまだ」などと、直接私に言わなくても、思う方はいるかもしれません。妬みを受けるのには、それなりの理由があるのです。
それから逃れるには、「さすがだな」とまで行かなくても「よく頑張ったな」と思ってもらえるような演奏をするしかありません。仲間内のなあなあの雰囲気に甘えて、厳しさの足りない面があるからこそ、かの男性のような見方が生まれてくるのでしょう。反省しなければなりません。
軽々しく開けない演奏会ですが、この目標設定は、この夏の私を救ってくれた気がします。このゴールを決めていなければ、だらだらした時間ばかりを過ごして、かえって体調を崩していたかもしれないと思うほどです。ある程度のプレッシャーを感じればこそ、どんな日も毎日の練習のノルマを果たさねばと言う、エネルギーが沸いてきました。
しかしながら、それを喜ぶだけでは済まない責任があることを、今回は学びました。見栄やはったりの露出ではなく、そこにきちんとした実力や行動の裏づけがなければならないのです。
齢をとればとるほど、それなりの立場になればなるほど、苦言、助言、忠告を失います。貴重な体験をさせて頂きました。
<行事予定>
■オペラ鑑賞 歌劇「オテロ」 A
10月3日(水)午後1時半〜
<500円>
■オンパク参加行事 10月7日(日)
竹内幸一ギターコンサート
会場 サンヨーコーヒー・カフェプラザ
@午後1時〜 A午後4時〜 の2回開きますので、どちらかのご予約をお願いします。(各定員30名です。お早めに) 1,500円(コーヒー・ケーキ付き) 前売り券発売中です。
●魂に沁みるバッハ小品集
●懐かしの映画音楽
■ルベックひまわりなごやかコンサート
10月14日(日)午後2時 あすなろ館 無料
■第67回エチュード・ファミリー・クラブ例会
10月14日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■第29回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
10月17日(水)午前10時半〜
■ほのぼの歌声サークル
10月10・24日・水曜日午後2時
■ハーモニアス別府・ハッピーコンサート
10月21日(日)午後2時 光の園 無料
■第197回 さわやかコンサート
10月26日(金)鶴見病院 6時40分〜
■西部地区公民館文化祭 ルベックスペシャル
10月28日(日)12時30分〜 公民館体育館
■中部地区公民館文化祭
11月10日(土)11時〜
■第29回魅惑のギターステージ
12月9日(日)午後2時〜ビーコン・中会議室
●ルベックスペシャルのお知らせ
10月の練習 6・13・20の3回です。
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
□5週目のお休み 29(月)〜31(水)
リレー随筆 150
ギターとの出会い 川野文雄
今から6年程前、ふとした奥さんの言葉に何かをしなければと云う気持でギターを始める事になりました。
その一言とは、『定年になったら毎日何をするの?』でした。結婚後33歳過ぎより50歳になるまで、約3年周期での転勤で老後のこと等考える由もなく過ぎ、関東、関西の5年の単身生活を終えました。
47歳の時福岡に戻り丁度3年が過ぎ、私生活及びサラリーマン生活にも先が見えてきた時で気持ちの上でも少しゆとりができつつある時期でありました。
思いたったら吉日、早速カルチャーセンター巡り始まり、何が自分に合うか迷っていたところあるギター教室へ見学に行きました。嬉しいことにほとんどの方が初心者であり自分にでもできるかも?と思い早速入会しました。
毎週日曜日に通う事1年半、しかしこともあろうにカルチャーセンターが入る商業ビルが営業不振で閉鎖になり振り出しに戻りました。
又も教室探しが始まりましたが、今度は移動で仕事が忙しくなり1年程のブランク後、やっと違う教室で再度チャレンジが始まりました。
この教室は合奏が主で20人程の人が4パートに別れ1年掛け練習した曲を発表会で腕前を披露するという内容でした。楽しくギターを弾けば良いといった具合でここも1年半程通いました。
2005年9月転勤で大分の地に赴任しました。その後3ケ月は仕事が忙しくギターなど考える余裕もなく過ぎました。
2006年に入りやっとの思いで福岡にある楽器店の紹介もあり竹内先生にお世話になる事となりました。今は最初の教室で使用していた教本を1からのやり直しでやっと半分(89P/160P)が消化しました。
今後も、基礎をしっかりと学び次の転勤前迄に何とか教本の最後までたどりつき『アルハンブラの思い出』が人前で弾ける様になる事が今の最大目標です。
ギターを始めてから6年余り(正味4年位)で、少し面白さが判りかけてきたところですが、『音楽』の音を楽しむ域迄程遠い感じです。しかし、折角めぐりあったギターですので少しづつでもあるべき姿に近づける様、末長く練習を継続して行こうと思っています。
徳田美和のきまぐれ日記 その 7
(ヴァイオリン科講師)
こんにちは。朝晩少しづつ涼しくなってきました。秋は食欲の秋(まずは!笑)、読書の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋ですね。この秋も沢山の音楽を聴きたいです。
さて、今月もオーケストラのちょっとした疑問と、それについて知っているだけの答えを書きます。もし疑問があったり、もっと詳しく知っていらっしゃる方がいましたら、どしどし連絡下さいね。
Q:オーケストラの人数や編成に決まりは
あるの?
A:オーケストラは曲によって使われる楽器が少し違ったり、その関係や音量のバランスによって人数も変わったりしますが、基本となる編成があります。
まず、オーケストラは大きく分けて、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器の4つのグループで成り立っています。
この中で1つのパートを多数の奏者で演奏するのは弦楽器だけで、それ以外の楽器は一人一人がそれぞれ違うパートを演奏しています。
編成の大きさを表すのに 二管編成、三管編成と言いますが、「管」とは管楽器の事で、「二・三」というのはパート数を表しています。
例えば二管編成はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの木管楽器が各2本づつ(つまり2パート)、それに4本のホルンと2本のトランペット3本のトロンボーンの金管楽器と打楽器にティンパニが入っている編成です。
その時弦楽器は管との音量のバランスに合わせて、ファーストバイオリン12人、セカンドバイオリン10人、ビオラ8人、チェロ6〜7人、コントラバス5〜6人でだいたい編成されます。
この二管編成という形は、ベートーベンの交響曲で完成されたのだそうです。それまでは管楽器の構造が未完成のものが多く、普及もそんなにしていなかったため、作曲家や曲によって楽器の使われ方が様々だったそうです。
ベートーベンの後、より華やかさ、表現の大きさを求めた作曲家によって、三管編成、ピッコロやコールアングレ、バスクラリネットやコントラファゴット、チューバや打楽器もいろんな種類の楽器が増え、オーケストラの規模は大きくなります。
今度オーケストラ演奏を聴きに行く機会がありましたら何の楽器があるか、どんな編成か見てみて下さい。全体で70〜100人で演奏するオーケストラ演奏はやっぱりスケールが大きいです。
サンシティー音楽院 音楽だより♪293
斬られ役 竹内幸一
秋の深まりと共に、だいぶ過ごしやすくなってきました。皆様、芸術の秋のいろんなコンサートにお出かけになりましたか。11月にもいろいろありますので、たまには違う分野のコンサートにも出かけて、どうぞ見聞を広めてください。
先日は、私のサンヨーコーヒーでのコンサートを応援していただき、有難うございました。お蔭で、いろいろ勉強させて頂きました。また頑張ります。
さて、今月は妙なタイトルですが・・・最近新聞で「2万回斬られた男・俳優 福本清三」と言う記事を読みました。時代劇がお好きなマニアの方なら、ご存知かもしれませんが、私は初めて見る名前でした。斬られ役44年と言うのに、何だか爽やかな感動を覚えましたので、今回取り上げてみました。
私の物心つくころは、東映時代劇が盛んでした。大川橋蔵、中村錦之助、市川歌右衛門・・・とかを思い出します。お姫様が危ない・・・どうなるか?と言う切羽詰った時、白馬に乗って、主役が助けに行きます。急げ、急げと、スクリーンに向かって拍手をしたものです。
主役は、危機一髪のところで間に合い、スパッ、スパッと面白いように悪役を斬り捨て、お姫様を助けます。あのチャンバラは、憧れの映像でしたね。自分で木切れのような刀を振り回して、スパッ、スパッと悪人を切るイメージの中で、どれだけ一人遊びしたか分かりません。
ちょっと悪乗りで横道にそれますが、当時のあの斬り方が私は美しいと思うのですが、皆様はいかがですか。刀が人に触るかどうかわからないような立ち回りで、人が綺麗に倒れていきます。(これが福本清三さんたちの斬られ役ですね)。
ところがいつの頃からか、リアリティーを出すためでしょうが、首を切れば、本物らしい血が、どぎつく吹き出すようになりました。音も、凄みのある音です。
神聖な画面を汚さずに、美しいイメージの世界で人を斬るというのも、素晴らしい芸術だと私は思います。私の見ていた頃の時代劇は、流れるように主役が動き、風に吹かれるように人が倒れて、気持ちよく主役を盛り上げたものです。
44年前と言うと、丁度私がその東映時代劇を見始めた頃になります。あの頃から、ひたすら斬られ役を演じ、喝采を浴びる主役を盛り立てていたんでしょう。それも、福本さんは顔が怖そうですので、その他大勢の斬られ役ではなく、多分、悪代官の前あたりに出てきて、ちょっと骨のある立ち回りをして、斬られる役回りだと思います。なおさら、憎まれ役ですね。
しかし、このような名前も知らない俳優がいてこそ、主役の活躍が目立ち、ひいては映画そのものが人気を博すという事につながります。
それで、少し話は飛びますが、先日ハーモニアス別府の主催する「ハッピーコンサート」が開かれました。この会は、多種多様の楽器、そしていろんなレベルの方が出演する、コンサートです。それが終わった後、ある方が、「私のような未熟な者は、もう出られませんね」と私に話しかけてきました。
この「ハッピーコンサート」をはじめ、「春の音楽祭」とか「EFC」とか大小の発表会があり、それに出ませんかと奨めてみると、「いえまだまだ私なんか」「もう少し上手になってから」と断わる方が結構おられます。
舞台に立つ怖さは、私もよく分かりますので、その気持ちも良く分かります。しかし、いつまでもそこから逃げ続けるのではなく、どこかで踏みとどまって、チャレンジしてくれたらと思うのです。そしてその時に思いだして欲しいのが、この「44年間の斬られ役」のことです。
身のまわりには、音楽とのかかわりにおいていろんな方がいます。時間もお金も情熱もたっぷりかけて、音楽を極めようと日夜努力している人もいます。定年を迎えて、何か趣味にと、音符もよく読めない方が、音楽の世界に飛び込んで、楽しんだり苦しんだりしているケースも沢山あります。
それほど極端ではないにしろ、人それぞれいろんなレベルがあり、それを比較すると言うのは、無理でもあり、無駄なことです。その人のできる範囲で、音楽と遊んでもらえたらいいと思います。
それに加えて「斬られ役」の精神のお勧めです。長く努力し頑張ってきた人を称えてあげ、認めてあげられるような「斬られ役」になろうという、心の広い方が、たくさんコンサートに参加してほしいと願っているのです。
「未熟だから出られない」と思い込んだら、生涯、コンサートに出ようと言う時は、たぶんやってきません。教えている私でも、いつも未熟におののいています。はっきり言って、いつどの段階に至っても、未熟という気分からは抜け出せません。上手になっていけば行くほど、今まで弾けていたと思うことが、弾けてないことに気づき、下手になったような気さえすることがあります。自分の未熟さがわかるほど、成長しているともいえるのです。
時代劇で斬られ役が必要なように、コンサートでも斬られ役はなくてはならない存在なのです。斬られ役になってあげてもいいよという、気持ちのやさしい方がいないと、発表会は成り立ちません。
いろいろ言っても、人前で演奏すると言うのは大変なことです。ものは思いようといいますが、斬られ役と言う様な事で、気持ちが少しでも楽になってくれる方がいてくれたらいいなと願っています。今回は、斬られ役のおすすめでした。どうぞ、お気軽にあるがままの姿で発表のチャンスにチャレンジしてみてください。
<行事予定>
■井野辺病院 イブニングコンサート
11月2日(金)午後6時半〜 グループ若葉風
■オペラ鑑賞 歌劇「シンデレラ」 @
11月7日(水)午後1時半〜 500円
■中部地区公民館文化祭
11月10日(土)12時ごろギターは出演予定
■第68回エチュード・ファミリー・クラブ例会
11月11日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■吹奏楽フェスティバルIN 別府
11月17日(土)13時30分開演
別府ビーコンプラザ・フィルハーモニアホール
【ご招待券】2枚あります。ご連絡下さい。
■第30回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
11月21日(水)午前10時半〜
■ほのぼの歌声サークル
11月14・28日・水曜日午後2時
■第198回 さわやかコンサート
11月30日(金)鶴見病院 6時40分〜
■第29回 ルベック定期演奏会
魅惑のギターステージ
会場 別府ビーコンプラザ・中会議室
12月9日(日)午後2時開演 800円
前売り券発売中です。
●今年のギターの最後を飾るメインイベントです。
皆様のご来場をお待ちしています。
●ルベックスペシャルのお知らせ
11月の練習 3・10・17・24の4回です。
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
□
5週目のお休み 29(木)〜30(金)
11月3日 & 23日 祭日でお休みです。
リレー随筆 151
ギターとの出会い 田村 茂子
秋も深まり落ち着いた気持ちで過ごせる季節になりました。
今年を振り返るには、ちょっと気が早いかな?とも思うのですが・・・。
やはり何と言っても、この私がギターを習い始めたことが最大のニュースでしょう。
娘のギターレッスン再開を機に、私もやってみようと一大決心(?)。緊張と不安な気持ちでドアを開けてから7ヶ月!そして、毎回思うのです。『ギターのレッスンに来てるのかな?それとも頭の体操をしに来てるのかな?』楽譜を追うのに必死で、指の動きはぎこちなく、音楽を楽しむ余裕などありません。でも、新しい目標に向かって一歩踏み出したような気がして嬉しく、充実感もあります。家では、時間を見つけてコツコツ自分なりに練習をしているところです。なかなかうまくはなりませんが、続けることに意義があると思い、楽しみながらやっています。
先日は、外国に転居する友達を先生のコンサートに誘ってみました。彼女は、「先生のお人柄がとても伝わってくる温もりのある演奏で心が和み、幸せな時間を過ごせて、ステキな思い出が出来た。」と、とても喜んでくれました。
今度、彼女と再会する時には、私の演奏を聴いてもらえるようレッスンに励みたいと思っています。
徳田美和のきまぐれ日記 その 8
(ヴァイオリン科講師)
先月は涼しくなってきたかなと思いながらも、やっぱりまだ残暑を感じる日が多かったのですが、最近は太陽の光もやわらいで、風はひんやり冷たく、朝晩になると寒いくらいです。
芸短では年末に向けて第九の会の皆さんの練習が始まったりして、もう冬を意識してしまいます。
そんな夏と冬にはさまれた秋、空は入道雲から小さなひつじ雲や筆でなぞったような雲へ、まるで空がパレットのように自由に動いている雲を見るのはとてもおもしろいです。緑もだんだん紅葉へ、聴こえてくる虫や鳥の声も変わってきて、洋服も長袖に、飲み物はあったかいのがホッとしたり、いろんな変化を体験できる日本は、つくづく、四季が楽しめる素敵な場所だなと思います。
音楽も四季を題材にした曲は沢山ありますね。秋に流れる曲は私はクラシックより、まっ赤だな〜とか赤とんぼ。やっぱり日本人です。
季節の変わり目、皆さん体調を崩されないよう気を付けてお過ごし下さい。
さて今回は
Q:オーケストラの楽器の並び方は決まりがあるの?
基本的な並び方があります。
まず奏者はコンタクトをとる事が大切なので指揮者やコンサートマスターがしっかり見えるように並びます。
弦楽器はオーケストラの中心で支える役割なので前の方に並び、管楽器は音の大きさも弦より大きいため後ろに並びます。
弦楽器はバイオリンやビオラは左あごで楽器を挟むので舞台に向かって右側に置くと楽器が客席と反対側を向くため少し音が届きにくくなるので、ファーストバイオリンが左側、その隣がセカンドバイオリン、真ん中にビオラ、そして右側にチェロ、という並び方が多いです。
コントラバスは低音を支えるので特にアイコンタクトが大切でコンサートマスターと顔を見合わせやすいチェロの後に並ぶ事が多いです。
木管は左からフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットと並ぶように固定されているようです。
金管楽器は音が一番とおるため、オーケストラの一番後に並びます。ホルンはベルの向きで壁からのはね返りの音を考えて右側に並ぶ事が多いようです。
打楽器も音量が大きいため金管と並んで後の方に並びます。
でも曲によって、そしてホールによって音のバランスを考えて楽器の並び方を多少変える事があります。
この前芸短の定期演奏会でボレロをしたのですが、その時最初から最後まで同じリズムをたたいている小太鼓は弦楽器の真ん中、丁度指揮者と向かい合う場所での演奏でした。リハーサルの時はホールの響きを確かめながら奏者の位置を確認します。
ホールによっては響き方は全然違うのでホール自体も大きな楽器だなと思います。
ひまわり7人の皆さんが、独奏、2重奏、3重奏、そして全員合奏に取り組みました。
最後には、会場の皆さんと一緒に歌うコーナーもあり、タイトルのとおりなごやかなコンサートでした。
2007年10月14日(午後2時開演)
<あすなろ館>
グレード合格おめでとう!!
←佐藤千祥さん(5年)
ちあきちゃんのことば
○グレードを受けるまでの練習
自由曲を選んだ。自由曲のモーツァルトのメヌエットは、少しむずかしかったけれど、仕上がった。
○グレードを受けた感想
ガラス張りの部屋に入った。10人くらいのグレードを受ける人が、部屋の中でいすにすわっていた。みんな、弾くのが早かったので「自分は、ゆっくり弾いていいのかな?」と思った。
自分の番が来た。少しきんちょうしながら、いすにすわって、弾いた。けんばんが軽く感じた。なんとか上手く弾けた。でも、やっぱり不安だった。
5日後に、発表があった。合格していた。合格証をもらった時は、安心してうれしかった。
(ちあきちゃんは、グレードをステップにして、意欲的に頑張っています。現在は、ソナチネを勉強中)
KAWAIピアノ演奏グレードに
チャレンジしてみませんか?
15級から進級制のグレードテストです。受験曲は、級ごとに、課題曲(バイエル〜ソナタ等)と自由曲(指定の3曲より1曲選択)の計2曲になります。受験料は、級によって異なりますが、2,000円程度〜。場所は大分市カワイ音楽教室にて。詳しくは担当講師まで。