エスプレシボ 5月号 
 bQ87

イマジン 
 竹内幸一

 春の音楽祭が終われば、ゴールデンウイークが始まりますね。音楽祭目指して、長い間気持ちを張り詰めていた皆さん、どうぞリラックスして、楽しい一週間をお過ごし下さい。

 さて、今月は少し固い話になりますが、5月3日の憲法記念日に合わせて、少し私の考えていることを書いてみようと思います。こういう問題は、いろんな考え方があり、それぞれの方の信じるところもあります。賛同できない方も居られるかもしれませんが、今のところの私の未熟な考察ですので、ご容赦下さい。

 皆さんは、「イマジン」という曲をご存知でしょうか?ビートルズの一員だった、ジョン・レノンの作った曲です。ジョン・レノンが凶弾に倒れた追悼の時、アメリカの同時多発テロの追悼の時、また、カンボジア戦争を描いた映画「キリング・フィールド」の中でも、平和を願う音楽として使われています。そして、ベトナム戦争や、湾岸戦争のときは、いろんな理由から、イマジンは、放送禁止の扱いを受けて話題をまいた曲でもあります。簡単に言えば、戦争をしたい側からは、戦意高揚に害があると嫌われ、平和を求める人々からは、運動を広げる歌として愛されています。

 イマジンの歌詞は、「想像してごらん」と何度も呼びかけます。想像してごらん・・・国境なんて存在しないと・・・殺す理由も、死ぬ理由もない・・・想像してごらん・・・全ての人々が平和のうちにくらしていると・・・想像してごらん・・・全ての人々がこの世界を分かち合っているのだと・・・。

 そして・・・僕のことを単なる夢想家だと思うかもしれない・・・でも、いつの日にか君も仲間になってくれよ・・・・と呼びかけます。

 日本語としてもよく使われている、イメージ(心の中に思い浮かべること)、イマジネーション(想像・想像力・空想)のような言葉と「イマジン」を関連付けてもらえればいいかと思います。ジョン・レノンは、こうあったらいいな・・・という事を想像してごらんと、私達に呼びかけているのです。

 もう、二度と戦争しない国になればいいな・・・よその国を攻めるような、人殺しの武器を持たないで済む世の中になればいいな・・・外国に乗り込んで、殺したり殺されたりするようなことのない日々が続けばいいな・・・

 想像してみてください。

 また・・・子どもや妻が、夫を戦場に送り出す場面を、老いた母親が、一人息子を送り出す気持ちを・・・

想像してみて下さい。

 太平洋戦争が終わり、新しい憲法が出来て以来、日本では、外国人を殺しに行ったことも、また、日本人が殺されたこともありません。上に書いたような、外国から見れば夢想のようなことが、この日本では実現しているのです。いろんな拡大解釈があるにしろ、この現実が保たれているのは、今の憲法があるからに他なりません。

 どんな時代に起きた戦争でも、それを正当化する理由やスローガンがありました。今また、国際貢献だとか、テロ撲滅だとか、多国籍軍だとか、もっともらしい、戦争正当化の理由が蔓延しています。

 確かに国際関係の厳しい現実や、難しい外交問題もあります。しかし、今の憲法云々という声は、どうも私達を幸せのほうへ導くためのものという気がしません。いや、思い切ってはっきり書くとすれば、自主憲法制定というのとは裏腹に、アメリカの意向を受けて、アメリカの身勝手な戦争のお手伝いをさせられるために、急いで改憲したがっているように思えます。日本人が改憲したいのではなく、アメリカの押し付けなのです。

 かって、ベトナム戦争などで、最前線で死んでいくのは、黒人、第3国人、貧民層の人々と言われました。今、その仲間に、日本人も加えようとしているとも言えます。もし、自衛隊に入ることが命にかかわるとなれば、入隊者は激減することでしょう。そうなれば、徴兵制を敷くより他はなくなります。

 現実がこうだからと、後ろ向きに進みだすのか、これまでの平和を大切にしたいと願うのかが、今度の憲法記念日の分岐点かもしれません。

 世界遺産とも云われる今の憲法は、「想像してごらん」と、世界の人々に夢を送ることの出来るものです。あなたの国も、この憲法の仲間になって手をつなごうよ、と呼びかけることの出来る、最高の人類と地球の宝物です。現に、日本の憲法をお手本にしたいと言う国も現れて、調査に来たりしています。

 「男たちの大和」や「硫黄島からの手紙」などの映画が、かっての戦争の悲惨さを伝えています。しかし、それはやはり、虚像でしかありません。世代が移り、今、そのことを、もう、「想像してごらん」と、若者に言っても無理な時代になりました。しかし、今の憲法には、実にわかり易い、そうなったらいいな、そうなってほしいなという、あたたかい夢があります。それを、いろんな形で若者に伝えていくのが、私達の責務だと思います。

 「想像してごらん」と、ありえないことを夢見るのではありません。今現実に、そんな憲法が私達の手の中にあるのです。その憧れへ向かって、少しずつ、世界の人々と手を結び、歩いていく・・・平和へ近づこうとする夢をあきらめないで、粘り強く連帯していく・・

 その夢が壊されたら、もう二度と戻らないことでしょう。

 想像してごらん・・・今の憲法のありがたさを・・・。

  <行事予定>
■オペラ鑑賞 歌劇「ファルスタッフ」 @
  5月2日(水)午後1時半〜 <500円>
 
 
■第62回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
5月13日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■第24回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
  5月16日(水)午前10時半〜
■ほのぼの歌声サークル (23日は通常通り)
  5月9日・水曜日午後12時半。遊々館。
  音楽祭打ち上げ・会費 千円(弁当代込み)
■第192回 さわやかコンサート
5月25日(金)鶴見病院 6時40分〜
■第30回別府ギターサークル連盟定期演奏会
  7月1日(日)午後2時 無料 会場未定
  *30回を記念して、亀の井ホテルで、祝賀懇親打ち上げを当日の夜6時より、開催します。会員の皆さまのご参加をお待ちします。
■サンシティー音楽院 講師演奏会
  7月8日(日)午後2時〜
  シャンテドール 1,000円
■九州ギター音楽協会ギターフェスティバル
  8月5日(日)午後2時 大分芸術会館
2007年 春のオンパク参加行事
■竹内竜次CD発売記念ギターリサイタル
 5月27日(日)午後2時〜 冨士屋 
前売り券発売中 2,000円(コーヒー・ケーキ付き)
 (当日2,500円)  久々のソロリサイタルです。皆様の応援を是非よろしくお願いします。
 ●ルベックスペシャルのお知らせ
5月の練習 5・12・19・26の4回です。
 
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
音楽祭あとのお休み 5月1日〜6日
5週目のお休み 29・30・31
 *5月は3回レッスンになります。 


リレー随筆 145 
ギターとの出会い  後藤 敬三

 その時イエペスは突然演奏を中止してステージから姿を消した。

 それは昭和42年のナルシソ・イエペスの何度目かの来日で北九州小倉市民会館でのできごとでした。

 当時イエペスはかの『禁じられた遊び』で 世界的に名声がとどろき客席は満員でした。

 当時あまりお金の余裕はない学生だった私も奮発して聴きに行ったものです。

 難しいクラシック曲が一時間くらい続いた後 お目当て(多分私だけでなかったはず)の禁じられた遊びが流れ始めたのですが、直後突然 拍手が起こったのです!
それもかなりの数の・・・・
そこで冒頭のシーンとなったのです。

 初めてのコンサートで私もギクッとしましたが一瞬 マズイ!と感じました。だれもいないステージを見つめて客席は何が起こったか 呆然としていました。
 理由は分かりませんが、演奏に集中できなかったからでしょうか??1分(2分?)後 再びイエペスが現れ初めから 禁じられた遊びを弾きました。
 完璧な演奏! 場内咳ひとつなく終わると 一瞬の沈黙の後(本当に終わったのか?おわっている!) 嵐のような拍手・・・・
 翌日 私は小倉の質屋でギターを買ったのです。
以来40年ながいブランクの後 当サンシティー音楽院の生徒になりました。
 目標は老健施設で古賀メロディをひくことです。  
 先輩方 先生ご指導よろしく。

                                                                 
新連載 我が闘病記 @
        孟史(ペンネーム)
 
 生まれてこの方今日まで、病気知らずだった自分が、まさかこの様な病魔に取り付かれるなんて思っても見なかった。

 最初に足がふらつき、後につまづくことがよくあり、自分も年をとって足も弱ってきたもんだと考えた。

 だがその後、家の庭でつまづいて転倒し、いやというほど右膝の関節や顔を打撲した。近くのホームドクターのところで、CTや簡単な診察を受けたが特に異常はなく、暫く様子を見ましょうとのことだった。

 1週間後、以前勤務していた東京の会社の朋友たちと、50年、40年ぶりに再会するOB会に出席し、気分も爽快のうちに帰宅した。しかし、その後5月中旬に至って、ある日突然足先が自由を失って倒れ、庭にいた妻を呼ぼうにも腰に力が全くなく、一瞬いやな予感がした。

 翌日早速、予約してあった大手脳神経病院に急遽前倒しでMRIによる診察をしてもらうと、なんと脳に腫瘍が発症していたではないか。

 5月下旬、別府市内の総合病院でカテーテル検査をし、6月の初めより、亀川の別府医療センターにて脳神経外科のO先生による治療により(継続中)、殆ど健康を回復できたことは、正に奇跡としか云い様がない。今思うことは、献身的な家族の祈りと介助、主治医の先生・看護師の皆さんの院内での、身に余る治療・自己犠牲的な看護があったからであり、関係の皆さんと家族に深甚なる敬意と感謝の意を表したい。

 尚、医療センターでは、多くの方と新しい出会い、触れ合いがあり、我が人生の宝として心に刻みたい。

闘病記と云っても、別にしかつめらしいものではなく、陽気に前向きに日々の出来事を率直に、或いは面白おかしく、或いは真面目に捉えたつもりであり、気軽に笑読いただければ幸甚である。

 さて闘病生活が始まって、小生自身も不自由だが、医療現場で働く多くの先生方、職員、看護士の皆さん、配膳係その他の関係者の昼夜を問わぬ自己犠牲的なサービスは、入院前の想定外で、如何に医療最前線が大変なものであるかがわかる。

 わがままな患者にいやな顔一つせず、笑顔で接し看護する姿、静まり返った真夜中の廊下を、ナースコールで小走りに患者の病室走る靴音。思わず手を合わせたくなる。
トイレの介助、入浴介助、注射や点滴ほか様々な作業が、看護士長を中心に役割分担と緊密な連携作業によって的確になされている。今医療ミスが問われているが、職業とは云え、現場の皆さんのご苦労は、計り知れないものがある事が分かった。
          (つづく)
 
徳田美和のきまぐれ日記  その2
 
《ヴァイオリンの秘密》
 今回からヴァイオリンについて少し紹介していきたいと思います。自分の楽器について「知ること」はとても大切な事なので、これを機会に勉強しなおしたいと思います。

☆     ヴァイオリンの誕生
ヴァイオリンは不思議な存在で、多くの科学者の熱心な研究にもかかわらず、誰がいつの時代に作り出したのか、全く解明されていないのだそうです。そして、本体に関しては、先祖と思われる楽器があり、改良を加えられて発達したものではなく、最初から今と同じ形で現れたのだそうです。(発見されてからは、音色や音の大きさなどを求めて、職人さんにより、構造の改良はされていますが。)

 すごいですね。なんでも最初に考えた人、実行した人はすごいなと思うのですが、ヴァイオリンみたいな音色を出す楽器を最初に作った人は、どんな人だったのだろうと、想像がふくらみます。

 ヴァイオリンの材料ですが、大まかに、本体は見ての通り「木」、弓の毛は「馬のしっぽ」、弦は現在では、開発された「スチール」や「ナイロン」で出来たものが多く利用されていますが、昔は、「ガット弦」という羊の腸で出来たものが、全ての弦に使用されていました。

 という事は、木に羊の腸を張って馬のしっぽで弾く!やっぱりこの楽器を考えた人は、ただ者ではないですね〜。でも羊も馬も、自然の中で南風や太陽にあたりながら、長い年月をかけて成長してきたでしょうし、まさにヴァイオリンは、地球からの贈り物です。考えた人は、自然を愛する夢のある人だったのかなと思います。

 ところで、発見されてから最初に有名になったヴァイオリンメーカーというのは分かっております。イタリアのワレモナという町のアンドレア・アマティーという人で、そこからヴァイオリン作りが普及して行ったそうです。

 有名なストラディヴァリウスもワレモナな大活躍した製作者です。私はワレモナに旅をしたとき、展示してあるストラディヴァリウスがとても美しくて、思わず購入してしまいました。ポスターを(笑)

 ストラディヴァリウスは、どんな魅力があり有名なのかまた詳しく調べてから紹介しますね。

 次回は、ヴァイオリンの構造の秘密をさぐってみたいと思います。
 

<溝口伸一君 ギター教室開講>
幼い頃からクラシックギターを学んできた溝口伸一君が、このたび人生の方向をかけて、ギター教室を開講することになりました。皆様の応援をよろしくお願いします。
 
♪ゆうゆう♪ギター教室
*場所 遊・YOU館
      別府市光町25−1
*月謝 月4回 6千円
*1回30分の個人レッスン
*お申し込み・お問合せ
  溝口伸一
  電話080−3967−2885

サンシティー音楽院 音楽だより♪288 

天網恢恢 
 竹内幸一

 5月の終わりは、真夏のような日が続きましたが、皆様お変わりないでしょうか。私の5月は、息子のコンサートが福岡、京都、そして終わりに別府(ご支援いただいた皆様有難うございました)でありましたので、席埋めの応援で時間をとられました。それにかこつけて旅行も楽しんだのですが、やはり、その日程作りのために、レッスン変更などに追われ、あわただしい毎日となりました。 

 と言うことで・・・あれよ、あれよと言う間に月末がやってきて、もう29日だけど、さてどうしようと慌てています。本当に1ヶ月たつのが早いですね。

 そういうときに、史上初めてと言う、現職大臣の自殺と言う衝撃的なニュースが飛び込んできました。それで、急遽今回は、松岡大臣の死の抗議を無駄にしないためにもなればと思い、このことを取り上げてみることにしました。先月のイマジンに続いて、また政治的な固い話題になり、申し訳ありませんが、お付き合い下さい。

 最近、何だか空しくなっていました。「女性は産む機械」発言の厚生労働大臣、そして今回の松岡氏も、内閣維持のために首相が守るといえば、そのまま、ごり押しされていくんだという事に、分別とか物の道理の無力感を覚えずにいられませんでした。

 松岡氏も、このままぬるぬる逃げ延びて、うやむやのうちに終わるんだろうと、思わざるを得ない流れでした。コップ1杯が5千円の水と言うような事が、笑い話のように審議にあらわれて、それがそのまま通っていくと言う、悲しいような事態が続いていました。

 そういうときの、突然の自殺実行でした。今となれば、「守る」「やめるな」と言う官邸の意向が、松岡氏をどれだけ苦しめていたのか、察して余りあるものがあります。言い訳も出来ないほどボロボロになりながら、ただただ官邸防御の駒として、サンドバッグのように打たれ続けてきたのです。将棋倒しの駒にならないように無理矢理立たされていたのです。

 もちろん、松岡氏にたくさんの問題があり、自業自得の面があったことは確かです。これが本当の濡れ衣のようなことであったら、松岡氏はいつまでも突っ張り続けることが出来たでしょう。しかし、表に出せないことを抱えていたからこそ、ある意味の良心との葛藤に、疲れ果てたのではないかと思います。

 私は、このニュースを聴いた時、「天網恢恢疎にして漏らさず(天の網は広大で目が粗いようだが、悪人は漏らさずこれを捕らえる。悪いことをすれば、必ず天罰が下る)」という格言を思い出しました。

 首相が、必死になって「守ろう」「隠そう」としていたことが、内部崩壊の形でほころびが出たのです。それは、いい方法だとは言えませんが、それこそ、死をかけた松岡氏の、最後の抗議の意思表示であったと思います。大臣の死は悼まれますが、そこに、人間の本質的な良心は滅びないんだという、希望を私は読み取りました。誰にも突き崩せないような完璧な芝居も、やっている人間は、ロボットにはなれなかったのです。温かな血もあれば、思いもあるのです。遺書にどのようなことが書かれているか分かりませんが、その中では仕方なく体面を重んじても、この行為自体に、疎にして漏らさずという一面を、私は、はっきり感じます。

 悪代官や豪商がうまく仕組んだ、悪のからくりが、水戸黄門や、南町奉行によって白日にさらされます。現実はそう簡単には行きません。しかし、やはり、真実のない無理難題のごり押しが、いつかは破綻する世の中であって欲しいと思います。その意味で、今回の松岡氏の最後の足掻きは、本当の意味の政治改革の第1歩になって欲しいことです。憲法改正問題など、何でもかんでも強行突破していく手法が、民意を聞いて進めるという事に、これをきっかけに少し変ってくれたらとも思います。

 ただ、死者を鞭打てないことを利用して、臭いものに蓋をしてしまうことになるとしたら、邪魔者は消せの暴力団の世界になってしまいます。松岡氏の死の抗議を、生かしてほしいものです。

 この際、ついでにもう一つおかしいなと思うことを書きましょう。それは、首相の靖国神社へ参拝するかどうかのコメントです。「近隣諸国にさしさわりがあるので、行くとも行かないとも言わない」と言っています。

 これまで50数年生きてきて、政治のことを新聞等で読んできましたが、こんな変なことを聞いたのははじめての気がします。

 差しさわりがあって行けないのなら、「行かない」と言えばいいし、差しさわりが多少出ても、「信念を貫いて行く」と言えば、それはそれで、いい悪いは別にして一人の政治家の所信の表明です。それが、どこにも理解出来ないような「どちらとも言わない」というふざけた言い方でごまかし、時間を稼いでいるのです。 友達仲間の付き合いの中で、そんなずる賢いケースもあることでしょう。しかし、国を代表する首相が、そんなぬるっとした態度で事を通せると言うのが、不思議でなりません。何たる詭弁、何たるまやかしと思うのですが、それこそ蛙の面に何とかで、そういう事が平気で通用しているような政治状況が続いています。

 悪いことをすれば、大臣を首になり、そして、そのような大臣ばかりでしか成り立たない内閣は、崩壊するのが自然です。その自然に逆らう大きな流れに、松岡氏が一石を投じました。この死の抗議が無駄にならないように願いながら、政治の動きを見つめて行きたいと思います。

  <行事予定>
■オペラ鑑賞 歌劇「ファルスタッフ」 A
  6月6日(水)午後1時半〜 <500円>
■第63回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
6月10日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■第25回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
  6月20日(水)午前10時半〜
■ほのぼの歌声サークル 
  6月13・27日・水曜日午後2時
■第193回 さわやかコンサート
6月22日(金)鶴見病院 6時40分〜
■第30回別府ギターサークル連盟定期演奏会
  7月1日(日)午後2時 無料 社会福祉会館
  *30回を記念して、亀の井ホテルで、祝賀懇親打ち上げを当日の夜6時より、開催します。会員の皆さまのご参加をお待ちします。
■アルゲリッチ音楽祭10周年記念
  ローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団
   指揮 パッパーノ   ヴァイオリン 庄司紗矢香
   7月3日(火)19時 大分グランシアタ
■サンシティー音楽院 講師演奏会
  7月8日(日)午後2時〜
  シャンテドール 1,000円 前売り券発売中!
  講師が勉強の成果を発表します。生徒の皆さんの熱い応援をお願いします。
■九州ギター音楽協会ギターフェスティバル
  8月5日(日)午後1時半時 大分芸術会館
 
●ルベックスペシャルのお知らせ
6月の練習 2・9・16・23・30の5回です。
8月26日(日)杵築・時田邸サロンコンサート
 準備をお願いします。

サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
5週目のお休み 29(金)・30(土)

リレー随筆 146 
ギターとの出会い  伊藤 直美
 
 私は、ギターを始めて半年になります。きっかけは、友達にギター教室の事を教えてもらい、ギターで色々な曲が弾けたらいいなあって思った事でした。

 実際に自分で弾いてみると難しく、指が思うように動かず、楽譜も読めず悪戦苦闘でした。

 でも、少しずつですが、楽譜を見てその通りに弾けると、やったあ・・・自分でも弾くことが出来るんだと思い、楽しくなってきました。

 友達と一緒に習っているんですが、一人で弾いている時とは違う楽しさがあり、一緒に弾いていると思うと、喜びもひとしおでした。

〈私は、途中かなり間違える事が多いのですが・・・〉
 ギター教室の日が楽しみになり、早く来ないかなって思ったり、練習していない時は、不安になったりと、ハラハラドキドキの半年間でしたが、ギターを習って本当に良かったと思います。

 いつも間違えてばかりの私ですが、先生に丁寧に教えていただき、感謝しております。

 まだまだ初心者の私ですが、これからも頑張っていこうと思っています。
 ギターという楽器に出会える事ができ本当に良かったです。教えてくれた友達に感謝しています。
 ギターには、色々な音がありとても深い楽器だなと思います。夢は大きく、いつか大勢の人の前で弾く事ができ、楽器によっていろんな人と喜びや楽しさを分かち合いたいなと思っています。
これからもよろしくお願い致します。                                                                 
連載 我が闘病記 A
孟史(ペンネーム)
 <浴場にてO看護師さんとの会話>
 6月某日、浴場にて介助入浴の時 小生―家族は別として、若い女性二人に自由の利かない我が全身をさらけだすのは、この年になっても恥ずかしいし、小生としては、いささか沽券に係わる・・・と云うと O看護士―数秒置いて「沽券とは、プライドの事ですか」 小生―まあ、そういう事だな。
O看護士―・・・・・・・

<リハビリテーション場にて>
某月某日 病気の治療と併行してリハビリテーションによる機能訓練が始まったが、或る日訓練の途中でウンコを催したくなり、理学療法師のM先生に大急ぎでトイレまで車椅子で連れて行って頂いた。ああ何という不始末、赤面の至り。担当の先生に「こういう事は、私が初めてではないですか」と聞くと、先生は「時々ありますよ」との事。(つづく)

徳田美和のきまぐれ日記  その3

<ヴァイオリンの秘密> 今回はヴァイオリンの構造を少し紹介したいと思います。
<ヴァイオリン全体の形>
 ヴァイオリンは「美しい」という言葉の似合う形だなと思うのですが、その形はもちろん見た目のためだけではなく、役割があるんです。表板と裏板がふっくらとアーチ型になっているのは、楽器の強度を高めるのと、大切な共鳴を楽器の中でさせるための工夫。そこで共鳴して生まれた音を外に送り出す役割をしているのが、楽器の真ん中にある「f字孔」です。

 ヴァイオリンは割と大きな音をだす事ができますし、小さな音も遠くまできれいに響かせる事ができるのは、楽器自体がホール会場のような役割をしているからなんですね。「f字孔」の形にも理由があり、その穴の部分が割れにくいよう、力を左右に分散させるために「C」ではなく「f」という形なのだそうです。

 「f」の横線は駒の1番線と4番線を弾く時に弓が本体に当たらないように工夫されたものです。楽器の上にあるうずまきはヴァイオリンを吊り下げるのに役立つためでもあるそうです。

<だんご3兄弟>
ヴァイオリンの音色や音量を左右するのはやっぱり内部の仕組みです。聞いた事がある方も多いかもしれませんが、」「魂柱」という存在、知っていますか?ヴァイオリンの中に立っている直径わずか何mmほどの木でできた円柱です。この小さな柱は表板の振動を裏板に伝えるお仕事をしているのですが、長さや大きさ、立つ場所によって音色や音量が大きく変化するためとても神経を使う場所なのです。それほど大切な役割をはたしているので「魂柱」という名前が付いているのでしょう。f字孔から中をのぞくと見えるので、機会がありましたらのぞいて見てください。魂柱は陰ながら頑張っています。(笑)

 そしてこの魂柱と一緒にヴァイオリンの音色を支えているのが「バスバー」という駒です。まず「駒」は楽器の真ん中にあり、弦の振動を直接受けとめる場所です。こちらも「駒」の高さや厚さ、形によって音色や音量が変化するので、演奏上でもこもった音をだしたい時は「ミュート」いうものを駒につけたりします。そして弦の振動を受け止めた駒がバトンを渡すのが「バスバー」。「バスバー」は表板の裏に付いており、表板の強度を支えながら、駒から受けとった振動を裏板に伝えるのが「魂柱」というわけです。「駒」と「バスバー」と「魂柱」はヴァイオリンの音色を支える陰の大黒柱だんご3兄弟です。

 今回はヴァイオリンの構造について軽くふれましたが、ヴァイオリンは全部で70個程度の部品で組み立てられているのだそうです。一つ一つの部品が大切な意味を持ちながらその役割をはたしているわけですが、この小さな楽器に「70」という数、とても繊細な楽器だと分かります。

 ヴァイオリンの部品の多くは木でできているため気温や湿度によっても楽器の調子は変ってきます。調べれば調べるほど奥が深い事を知りました。今さらですが楽器は大切にしないと!ですね。

春の音楽祭の感想
(♪本人、○お家の方より)
♪すっごくきんちょうしたけど、みんなが はげましてくれたよ。じぶんでも、いいとおもったよ。(小1 田中太基)
○昨年の発表会は、かたてだったのに りょうてでひけるようになったね。1年間でじょうずになったよ(ママより)       
♪れんしゅうをいっぱいしてじょうずにひけました。楽しかったです。(小3 姫野祥吾)
○今回は、自分の出番までしかいられませんでしたが、楽しく参加できたようで良かったです。また、来年も楽しみにしています。 
♪大好きな「エリーゼのために」が上手にひけて、とてもうれしかったです。来年はもっとれんしゅうして、上手にひきたいです。
(小3 藤澤百恵)
○ずっと憧れていた曲を弾くことが出来て、子供にとって何にも勝る自信になったことと思います。来年は何を弾こうかとすでに意欲満々のようなので、この調子でこれからも楽しく頑張ってほしいと思います。      
♪ぼくは最初ちがう曲を弾こうとしていたけど、先生が「ベートーベンのトルコ行進曲にしたら」と言ったのですぐに決めました。ぼくは、12月16日でベートーベンと同じ誕生日なのでベートーベンの曲なら何でもやってよかったのでこの曲に決めました。きんちょうしたけど、がんばれました。
(小4 田中孔貴)
○一年前に比べると、もうこんなにむずかしい曲が弾けるようになったのかと驚きました。係りの仕事も、一生懸命やっていて、成長した喜びを実感しました。ご指導ありがとうございました。              
♪この間のはっぴょう会では、ピアノをひきました。私のでばんがきた時は、すごくきんちょうしました。そして、まちがえました。けっこうきんちょうしたはっぴょうかいでした!!(小4 阿部結花)
○緊張した様子でしたが、とても堂々と弾いていた姿に成長を感じ、うれしかったです。ありがとうございました。(ママより)
2回目の発表会だというのに、とても上達していてビックリしました。これからも結花のご指導よろしくお願いします。(パパより)  
♪舟歌は、自分でも「できるかな?」と思っていたけど、本番でも失敗しなくてうれしかったです。(5年佐藤千祥)
○当日は「こんな難しい曲を自分で選んで楽譜も見ずに弾けるようになるなんて・・・」と、娘の成長ぶりにびっくりしたのと同時にとても嬉しい気持ちで一杯でした。先生のご指導のお陰様です。ありがとうございました。  
みんないい顔でした!係りの仕事も頑張ってくれました。本当にありがとう!お家の方、ご協力ありがとうございました!(竹内)










サンシティー音楽院 音楽だより♪289
7月号

祝ギター連盟30周年  
竹内幸一
 
これまで、梅雨はじめじめしてうっとうしいと、嫌うことが多かったように思います。しかし、昨今のように大洪水や旱魃、そして暖冬などの異常気象が多いと、当たり前の時に、当たり前に雨が降ってくれると、なんだかほっとさせられますね。梅雨万歳!大事な私達の地球が、壊れずにいてほしいですね。

 さて今回は、別府ギターサークル連盟(以下連盟と略)が30回目の演奏会を開くことが出来ましたので、そのことについて書いてみたいと思います。

 この団体は、市内各地にあるギターサークルをまとめた団体で、社会教育関係団体という、市の認定も受けています。参加サークルは年度によって違いますが、おおむね10団体(60名)ほどの方たちが、毎年連盟の定演に参加してきました。

 今、これを打っているパソコンにつないである印刷機で、「別府ギターサークル連盟30年の歩み」の写真を印刷しています。(この記念誌は、定価2,000円で、ご希望の皆様にお渡ししています。)

 その古い写真を見ていると、自分自身もそうですが、周りの方の変りように、驚いたり笑ったりしています。それは、そうですよね。私が、この定演1回目に参加したのは、なんと20代と言う、はるか彼方のことですから、写真も大きく変るはずです。

 その歴史を綴る写真を見ていて思うことは、やはり軸になる人材がいてこそ、人が集まってくれるんだなと、改めて認識しました。

 例えば、熱心な小学校の先生がいれば、その時期は、小学生のグループでにぎわっています。よくお世話してくれる高校の先生がいても、その反映で、高校生の制服が沢山写真に写っています。

 同様に、他のギター教室の先生、私以外の指導している公民館の先生、或いは看護学校の指導者など、グループを引き連れてきてくれる人材がいてこそ、この連盟がここまで続いてきたのです。

 もちろん私も、ルベック〜と言う3つの合奏団や、指導している中部公民館の皆さんなどに出演していただいて、連盟を大切にしてきました。

 この組織は、公的な性格を持っていることに特色があるのです。同業者が、足を引っぱり合うのでなく、力を合わせて、クラシックギターの技術の向上と、親睦を深めるために、連盟を軸にした活動をしてきたのです。それが、30年も続いてきたという事は、素晴らしいことだと思います。

 ギターは、個人的な練習が主で、ある意味孤独な修行?のような面もあります。しかし、練習に励んでいれば、いつしか、ギターの面白さや、深さが分かり、なお努力しようとするようになる方が大勢います。

 しかし、それでも人は孤立していると、いつしか、底なしの無力感に落ち込むときがあります。芸術を学ぶには、たえず壁や難関があり、それを乗り越えるたびに成長していくのですが、やはり、長い停滞期間や、高い壁を感じると、いつしか、ギターから離れてしまうことになっているケースもあります。

 しかし、私のこれまでの30年ほどの体験によれば、合奏団に入って活動している人には、その挫折が少ないのです。一人では、どうにも先の見えなかったことが、みんなと話をすることで、そうか・・・・他の人も指が動かないんだ、高い方の音符を読むのは苦手なんだ・・・とか言う共通の悩みを知ることで、皆さん救われていくのです。私のところでギターを学び、20年以上続けている方は、皆さん合奏団に所属しています。

 それに、合奏仲間と集まることで、暮らしの中でのお付き合いも次第に広がってゆきます。機会を見つけて、食事会や飲み会をしたり、遊びに出かけたり、一緒に施設にボランティアで出かけたりすることで、人と人のふれあいも深まってゆきます。人と人はいつも支えあって生きているのです。

 深いお付き合いが出来ればできるほど、合奏の息もあってきます。それぞれの力量が分かれば、任務分担の助け合いもスムーズに行くようになります。

 そこでいろんな曲を練習して仕上げることになるのですが、ただ練習するばかりでは、いつまでもけじめが付きません。
そこに、連盟と言う組織が存在して、輝いているのです。7月1日の定演までに、この曲を仕上げるんだ、こんなことで間に合うのか、もっと練習しなければ・・・
と、年間スケジュールの大きな目標が、連盟の存在によって与えられるのです。合奏団の気持ちを盛り上げるために、連盟の存在がどれだけ大きなものかはかりしれません。

 そして、同じ思いをしたギターサークルが、同じ会場でこれまで積み重ねた成果を発表します。それを、それぞれが聴きながら、あの合奏団はやはり凄いな、とか、来年はうちもあのような曲をやりたいなとか、様々な影響を受けて、1年に一度の連盟の定演が終了するのです。

 そこには、小さなサークルが集まって、また一つスケールの大きな連帯の輪があります。毎年、記念のために出演者全員で撮影する写真には、普段は出合うこともない人、或いは初めて出会う人も並んで、1枚に収まっています。この写真が撮れたからこそ、ギター連盟が続いてきたのです。掛け替えのない大切な写真です。30年の足跡を、ギター仲間全員で、お祝いしましょう。

  <行事予定>
■オペラ鑑賞 歌劇「マクベス」 @
  7月4日(水)午後1時半〜 <500円>
 ■第64回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
7月8日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■第26回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
  7月18日(水)午前10時半〜
■ほのぼの歌声サークル 
  7月11・25日・水曜日午後2時
■第194回 さわやかコンサート
7月27日(金)鶴見病院 6時40分〜
■第30回別府ギターサークル連盟定期演奏会
  7月1日(日)午後2時 無料 社会福祉会館
  *30回を記念して、亀の井ホテルで、祝賀懇親打ち上げを当日の夜6時より、開催します。会員の皆さまのご参加をお待ちします。
■愛の里 「グループ若葉風」コンサート
   7月5日(木)午後2時 無料
■サンシティー音楽院 講師演奏会
  7月8日(日)午後2時〜シャンテドール 1,000円 <前売り券発売中!>
  講師が勉強の成果を発表します。生徒の皆さんの熱い応援をお願いします。
■九州ギター音楽協会ギターフェスティバル
  8月5日(日)午後1時半  大分芸術会館
■アダージオ・アフターヌーンコンサート bV
  竹内竜次ギターリサイタル 8月12日(日)
  17時開演 2,000円(1ドリンク付き)
   お問合せ・お申し込み 097‐558‐2724
●ルベックスペシャルのお知らせ
7月の練習 7・14・21・28の4回です。
8月26日(日)杵築・時田邸サロンコンサート
 準備をお願いします。
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
5週目のお休み 29(日)〜31(火)


リレー随筆 147 
ギターとの出会い  片桐さおり
 
 私がギターと出会ったのは、少し気分が落ち込んでいる時でした。
今の環境を変えたくて、何かをはじめたいと思っていました。そんな時に、同じ会社の仲の良い先輩がギターを習うというのを聞いて「これだ!!」と思い一緒に習うことにしました。
 いざはじめてみると思っていた以上に難しくて、楽譜はよめない、指は思うように動かない、リズムはとれない・・・・。
ギターを続けていけるかとても不安になりました。でも、先生が優しく丁寧に教えてくれて、「うまくなりましたよ」と言って下さると次こそはうまく弾けるようにがんばろうという気持ちになります。
 ギターをはじめて半年が経ち、練習不足でなかなか上達しませんが、うまく弾けなかったら落ち込んだり、うまく弾けたらうれしくなったり、気持ちが上がったり下がったりして目紛しくて、何だかとても充実しています。
 あの時ギターをはじめて本当に良かったと思います。今はまだムリかもしれませんが、いつかは難しい曲が弾けるようになりたいと思います。
 自分なりに一生懸命、楽しくがんばりたいと思うので、先生、これからもご指導よろしくお願いします。
                                                            
連載 我が闘病記 B
孟史(ペンネーム)
放射線治療で
<平成18年某月某日> 
小生の病気治療は、特殊な放射線照射による治療が主だったが、この治療には吐き気や発熱の副作用が出る人が多いそうである。
主治医のO先生が
「あなたは、全くその気配がないようで、この放射線治療に適合した体質を持っているようですね」と。
適合した体質を小生が持っていると云うより、主治医O先生の治療が間違いでないと云う左証である。何でも弱いより、強い方がいいに決まっている。
元々小生幼少の頃より、大きな病気をしたことは一度もなく〈風邪、腹下しぐらいは時々あった〉内臓は全て健全である。更に云わせて貰えば、黴菌に強いときており、我家の賞味期限切れの食品を一手に引き受けている、と云うより引き受けさせられている。(毒見役)
ただし現在は、だいぶ体質的に弱くなったことは事実で、事情が変わってきたことは確か。
中学1年生の孫娘は、半日でも期限切れになろうものなら絶対に食べない。
 
隣りの病室のおばあさんのこと
<平成18年6月某日>
 小生最初の入院時の某日、家内が見舞いに来ていた折、隣室に入院中の80才位のおばあさんが入ってきて、暫く妻と化粧の話をしていたが、突然右手を左胸に入れて、オッパイをぽろっと出し、小生に見せたのにはびっくりした。(少しアルツ気味)
 さぞかし若い時は、ご自慢のオッパイだったのだろう。そして若い異性や同性からも羨望されたのであろう。
 しかし、今小生に見せられても、小生人畜無害の齢に達しているのでとく感情なし。我、じっと妻の顔を見る。(家内、にこり)
 その後聞いたことだが、市内に在住の娘さんに引き取られて退院されたそうである。
 
大阪の長男のこと
 小生の病名が判って緊急入院がきまり、この事を大阪の長男に妻が知らせてあったが、その夜、長男から妻に電話があり、「俺も心配で直ぐにでも帰りたいが、仕事が忙しく、今どうにもならん。親爺の病状次第で、死に目に会えんかも知れん」と。
(馬鹿もん!俺はまだ死なん!!)
 たとえ死に目に会えなくても、どうせ何時かはあの世で会える。
 
MRIの機械音について
 MRIの機械音を嫌がる人は多い。その為治療中は患者の耳にイヤホーンを装着しているが小生は違う。あの音が想像を逞しくして実に楽しいのである。
 (発病時、最初の病院で治療を受けた時、ディズニーマンガのビデオに出てくる小人の国のオモチャ工場の機械音に似ていた。)
 
(つづく)

徳田美和のきまぐれ日記  その4
(ヴァイオリン科講師)   
<結婚式>  
 今回は、ヴァイオリンの紹介はお休みして日記を書きます。
先週、いとこの結婚式のため、東京に行ってきました。久し振りの飛行機、隣の席でシートベルトを付けたヴァイオリンと一緒に出発しました。
 ヴァイオリンと一緒というのも、いとこの結婚式の披露宴で、母と一緒に演奏する事になったからです。新郎、新婦入場という大事な場面で、2人の思い出の曲を母のピアノと私のヴァイオリンで演奏するという素敵な機会をいとこが作ってくれました。
 と言っても鹿児島に住んでいる母とは合わせができないため、合わせは、結婚式前日に東京に住んでいる姉の家でする事になりました。
 前日、空港で待ち合わせた両親と一緒に姉の家に向かい、到着してひと呼吸すると早速練習。母は私が作った楽譜を丁寧にカレンダーの裏に貼り、倒れないようにしてきていて、「年を取ったら若い頃の倍は弾かないと覚えないわー」と言いながら準備、沢山練習してきている様子でした。
 入場時間は約3分と言われていたので、父に2人で合わせた時間をはかってもらい、それからテンポを考えたり、音のミスや進み方を確認したり、久し振りに母とそんな作業をして楽しくてしょうがありませんでした。
結婚式当日、いつもと違う雰囲気の中、意外と緊張せず楽しく演奏できました。新婦(いとこ)がドレスにつまづくという小さなハプニングがあり、演奏時間の調整に少しドキドキしましたが、それも生演奏の醍醐味、新郎新婦が喜んでくれた事、それを母と一緒にできた事がとても嬉しくいい思い出になりました。
 他にもお友達のピアノ演奏や沖縄のさんしんと歌があり、みんな音を楽しみながらお祝いを伝えて、とても雰囲気の良い式でした。沖縄の方が「間違えてもなんくるなるさー(なんとかなるさ)の気持ちで見守って下さい。」と謙虚に言いながら演奏したさんしんのあったかーい音色が心に残っています。
 音楽は言葉でなく、いろんな形があるけれどこれからも音楽を通して経験する中でいろんな事を考えたり想ったりしていきたいなと思いました。
 今回は結婚式に参加して、久し振りに親戚みんなと集まって、人と人のつながりあってあったかいなーと感じられる旅でした。
 
■月謝納入の時期のお願い。
月謝は、前月の末に次の月の分をお願いしています。来月も、この時間でレッスンをお願いしますと言う約束が、講師とできるのが、月謝の納入になります。
それによって、講師は、翌月の決まった曜日に、レッスン時間を空けて、生徒さんをお待ちしています。したがって、前月の末までに、お休みの連絡をいただければ、その月の月謝はいただきません。どうぞご協力をお願いいたします。
 
■月謝自動引き落としのご案内
サンシテイー音楽院では、月謝の郵便局の通帳による、自動引き落としも行なっています。
一度手続きをしていただきますと、毎月10日に、郵便局の通帳よりその月の月謝が引き落とされます。また、前月末までにご連絡いただければ、引き落としはストップします。
現金を小さな子どもさんに持たせなくてすみますので、小学生の皆さんなどにご利用いただいています。(手数料は音楽院で負担します。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

サンシティー音楽院 音楽だより♪290 
エスプレシボ  
8月号

「また」の暮らしに光を 
          
竹内幸一
 先月、梅雨は梅雨らしく雨が降らなくてはと、甘い顔をしたら、遠慮会釈なく雨が続いて、かなりうんざりしました。人の思いとは、勝手なものですね。
 さて、今月は、俳句に関することを書いてみたいと思います。と言いますのも、実は最近、私の初句集「碧(あを)」が出ました。ご存知の方も多いと思いますが、およそ60年生きてきて、はじめての人生のイベントになりましたので、記念に、少しここに書かせてください。

 私は、生まれて以来足にハンディーがありました。幼いころは松葉杖の暮らしでした。小学校3年生の時に手術を2回して、杖なしで歩けるようになりましたが、体育などの授業はいつも見学でした。

 そういう条件の中で、自然の流れとして、私は自分の体でも出来ることをして遊んでいました。楽器を弾いたり、本を読んだりすることで自分の時間を作っていたのです。

 中学生のころ暇つぶしに始めたギターは、いろんな経過の末、いつの間にか、私の暮らしを支える仕事になりました。素人に毛が生えたような実力でしかないのですが、いろんな方に助けていただいて、およそ30年この仕事に打ち込むことが出来ました。他のどんな仕事を想像しても、私には耐えられそうになく、何の偶然か、本当にいい仕事に出会ったものだと、いつも感謝しています。

 また、文学(と言うと大げさですが)も、いつも私の身のまわりにありました。何度も入院したりするうちに、命の濃淡模様を見つめる機会もありました。それと本を読んだり、文を書いたりすることが、密接に結びつき、青くさい文学かぶれ現象の日々が続きました。

 仕事をするようになってからは、たまたま別府文学サークルと言う会と出会い、そこで、詩、小説、エッセイなどを書くことで、自分の中の不安や喜びを昇華させていました。

 そこでいろいろ書いてはいたのですが、40歳までは、俳句とは無縁でした。しかしあるとき、(今はなくなりましたが)近鉄百貨店に勤める方を尋ねて、演奏会のプログラムの広告をお願いしました。広告をいただいたあと雑談しているうちに、その方から俳句を奨められたのです。それがきっかけで、倉田紘文先生の「蕗」に加えていただき現在に至っています。思えば、ほんのちょっとした出会いでしたが、以後俳句が私の暮らしの一部になりました。楽器の練習の次に、俳句に使う時間が多いのではと思うほどです。 

 とは言え、時間をかけている割に、いまだに俳句と言うものがよく分かりません。ぼんやりした霞の中で、手応えのない作品作りが続いています。ごくたまに、紘文先生に認めてもらい、それを読むと、何だかいい句のような気もします。しかし、それは、まぐれ当たりのようなもので、「イチロー」のような(笑い)確実性が少しもないことを認識するばかりです。

 俳句関係者にしか分からないと思いますが、俳句には「巻頭」と言う名誉があります。俳句雑誌のホトトギスの投稿欄の一番先に掲載されれば、それこそ赤飯ものとなる一大慶事です。同じように「蕗」誌にももちろん巻頭が毎月あるのですが、私には、はるか彼方の夢と言う現状です。批評の載る上位30句ほどにさえ、かすりもしません。句集を出した今も、俳句とは難しいなあと言うのが正直なところです。

 しかしながら、それは結果的なご褒美、またはおまけのようなものです。俳句のコンクールも沢山ありますが、賞狙いで俳句をしていたら、おそらくもうやめていたことでしょう。 先日もあるお医者さんと話していたら、俳句は、老け込まないためにも、とてもいいですよ・・・とか言う話が出ました。俳句には、いろんな魅力や効能がある事を実感しているから、18年も続けているのだと思います。

 よく、年齢が進むに連れて、1年経つのが早くなると言います。30回も、50回も正月を迎えます。同じように花が咲き、雨が降り、風が吹きます。長く生きるにしたがって、そのどれもほとんど体験したことばかりになってくるのです。「また、桜が咲いた。ふーん、それがどうした」と、色あせた出来事ばかりが続くようになると、一年が流れるように過ぎていくのでしょう。暮らしの中に新鮮な刺激がなくなると、感覚は鈍くなり、それは痴呆の始まりにもなりかねません。

 「また、お盆が来た」「また、百日紅が咲いた」 「また、朝が来た」・・・年をとるにつれて、また、と言う事が多くなります。そこにはもちろん、同じ花に今年も出会えたという喜びもあります。

 それに加えて、俳句を作ろうとすることは、今まで気付かなかった、身の回りのほんの小さなことが見えてくるという事になる気がします。58回桜の花に出会っても、59回目の桜に、何か今までになかった美を見つけられれば、それが俳句になります。

 それは鶏とたまごでしょう。俳句を作ろうとするから、新鮮な何かが見つかり、新鮮な何かが見つかるから、俳句が出来る。・・・その繰り返しです。俳句を作ろうとすると、「また」の暮らしに光がさすのです。

 今、3人で、1日一句のメール交換をしています。それは、もうかなり長いこと続いています。仕事が終わって寝る前に、昨日までになかった小さな何かを見つけようと頭をひねります。なかなか直ぐには見つからないこともありますが、その苦行?が老け込まない源泉だと信じて続けたいと思います。どうぞ皆さんも、毎日の暮らしの中に「また」が増えたら、俳句を作ろうとすることで若返ってください。呆け防止に、ご一緒に俳句で遊びませんか。

■西部地区公民館俳句講座 (月1回)
      講師 倉田紘文先生
  8月8日(水)午前10時〜12時
  紘文先生の毎回楽しくて内容のあるお話があり、その日提出した作品について、一人ずつ講評もいただけます。    <いつでも入会できます>
 
<行事予定>
■オペラ鑑賞 歌劇「マクベス」 A
  8月1日(水)午後1時半〜 <500円>
■第65回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
8月19日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■第27回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
  8月15日(水)午前10時半〜
■ほのぼの歌声サークル 
  8月8・29日・水曜日午後2時
■第195回 さわやかコンサート
8月24日(金)鶴見病院 6時40分〜
■九州ギター音楽協会ギターフェスティバル
  8月5日(日)午後1時半  大分芸術会館
■アダージオ・アフターヌーンコンサート bV
  竹内竜次ギターリサイタル 8月12日(日)
  17時開演 2,000円(1ドリンク付き)
   お問合せ・お申し込み 097‐558‐2724
■オンパク参加行事 10月7日(日) 1,500円
  竹内幸一ギターコンサート (サンヨーコーヒーカフェプラザ) @午後1時〜  A午後4時〜
●ルベックスペシャルのお知らせ
8月の練習 4・11・18・25の4回です。
  *4日以外は、時田邸分の重奏練習です。
8月26日(日)杵築・時田邸サロンコンサート
 準備をお願いします。
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
お盆休み 8月10日(金)〜16日(木)
5週目のお休み 29(水)〜31(金)

リレー随筆 148 
ギターとの出会い  北村あや子
 
 遥か昔、私がまだ夢見る乙女(?)だった頃から、ただ漠然とですが、「いつかギターを弾きたい・・・・・・」と思い続けていました。
 今思えば、DNAがギターの音色に反応していたのでしょうか。その思いを胸の底にじっと沈めてはや数十年、時は過ぎて行きました。
 いつの日か、あの柔らかな暖かい響きに心をのせて自由に弾けるようになれたらいいな、きっと体中の細胞が生き生きするだろうなと思いつつ。
 ある日、公民館報をすみずみまで見ていて、ギター教室を発見!気になって仕方がないので、思い切って見学させていただきました。
 ホントに始めていいのかしら、この年で〜〜と少々気後れしたけれど、今こうして無事にギターを握りしめています。
 まだわずか3ヶ月ほどなのに、自然ともう生活の一部になったような気分(チョット図々しいですが)。
 ひとえに先生のご指導の賜物と、素晴らしい出会いに感謝しています。
 そして先日は、連盟30周年の演奏会で沢山の仲間がいることを知り、とても心強く思いました。
 楽譜もろくに読めず、10本の指は言うことをきかず、音楽らしくなるのはいつのことやら――とため息をつきながらも、そもそも楽天家の私は、次なる夢を膨らませつつあります。“ギター少女”にはなりそこねましたが、カッコイイ“ギターおばあちゃん”めざして
夢よ、育て!
 頑張ります。
                                                            
連載 我が闘病記 C
孟史(ペンネーム)
看護師さんのこと
「3K」なんて生易しいものではない。医療最前線の現場で働く多くの人たちに、もっともっと暖かい陽の光を当てなければならない。
★肝っ玉母さんの様なS師長さん。
★元気印のOさん。
★若い看護師の優しいお姉さん役の、ベテランのMさん。
★最近看護師に男性の進出が良く見られる。ここでもI君が一人で頑張っている。
★真面目にこつこつ若いSさん。(Sさんには小生大便秘折、便通まで介助してもらい有難かった)
★キュートな感じのKさん。心根が優しく孫娘のような気持ちになる。
★話かけ上手のTさん。(エソの難病に苦しむSさんの落ち込んだ心を開き、会話を引き出したのには感心した。
★いつもにこにこMさん。(元気盛りもり)
○若い看護師さんたちが、生き生き頑張って行けるのも師長さん始め、補佐役のAさん、Tさん、Sさん、Aさんたちのリードがあってのこと。
○私をお世話してくださった全ての看護師さんのお名前とエピソードを思い出せなくてご免なさい。皆さん方には、感謝の気持ちで一杯です。若い看護師さんや、研修生の皆さんは将来、包容力があり、厳しい中にも優しい指導者、リーダーとなって欲しい。自らの教養と人生観を持って頑張ってください。どの職場にも立派な先輩は必ずいます。その先輩をお手本にして、日々努力してください。
(つづく)

徳田美和のきまぐれ日記  その5
(ヴァイオリン科講師)   
<演奏形態>
 音楽には、いろんな演奏の形がありますね。今回は演奏形態と、その中で少し弦楽器について触れたいと思います。
 私にとって1人での演奏は作曲者の意図している事を一人で模索し続け、それを音にしていくので、空の上の作曲者との会話と言ったら恐れ多い感じがしますが、直接作曲者と向き合っている感じがします。
その充実感は大きいものですが、人と合わせるのはそんなソロとはまた違ったおもしろさがあります。デュオ(2人)やトリオ(3人)カルテット(4人)にクインテット(5人)などなど小さな編成では音楽を通して相手とコミュニケーションができます。
作品の感じ方は人によって違うので相手はどうしたいのか、自分はどうしたいのか、音を使ってキャッチボールし合うのはとても楽しいですし、一人ではできない流れが生まれます。バイオリンの場合デュオはピアノと演奏する事が多く、トリオになるとチェロが加わったりします。
カルテットはバイオリン2本にビオラ1本チェロ1本の編成が多いです。各楽器の違いは簡単に言うとまず大きさ。皆さんの知っている通り、バイオリン<ビオラ<チェロとなります。
そして音域はバイオリンが低い方からソ、レ、ラ、ミ、ビオラはバイオリンの5度下からのドから始まり、あとの3つはバイオリンと同じなので低い方からドソレラとなります。チェロはビオラより1オクターブ下のドソレラになります。
なので、バイオリンはト音譜、ビオラは主にアルト譜、チェロは主にヘ音譜になります。このカルテットの時バイオリンはファーストバイオリンとセカンドバイオリンに分かれて、ファーストバイオリンは主にメロディー担当、セカンドバイオリンとビオラは内声(はもったり、メロディーの合いの手をしたり)、チェロは低音で3つのパートをしっかり支えます。クインテットはこれにピアノが加わったり、チェロがもう1本加わったりなど、どの編成も楽器の組み合わせは作曲者によって様々です。
この少人数の編成は一人ひとりの役割がはっきりしていて合わせる中で自分がどういう音づくりをすればいいのかなど勉強になりますし、そうやってお互いに会話するのが楽しくて大好きです。
 さらに人数が増えると、室内楽オーケストラ(20〜30人)やオーケストラ(70〜80人)になります。弦楽器でいうと、コントラバスという、チェロよりもさらに大きく音域も低い楽器が加わります。バイオリン〜コントラバスは材料は同じ木で出来ており、弦も4本なのですが、バイオリン〜チェロは弦と弦の間隔が5度に対して、コントラバスだけは4度になります。なのでコントラバスは低い方からチェロのさらに1オクターブ下のシラレソになります。
室内楽オーケストラのように大人数になると、一対一でのコミュニケーションという感じではなくなりますが、指揮者を中心に大人数ならではの迫力ある表現、また楽器の種類も増えるので、音色の幅も広がります。今回バイオリンを中心に書いてしまいましたが、ピアノは連弾や6手2〜3台一緒に、歌も一人から合唱まで、ギターもデュオからオーケストラ、フルートはバイオリンと形は似ていると思いますが、人数から組み合わせの楽器まで演奏の形は沢山あります。いろんな演奏の形で演奏して新しい発見と仲間に出会っていきたいですね。
 

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