エスプレシボ 5月号 ♪263 
竜安寺  竹内幸一
 
 今日は5月2日です。春の音楽祭や九重での2日続きのコンサートが終わって、さてと、この新聞に取り組んでいます。
 
 3月の終わりに、ほかの用事もありましたので、そのついでに京都へ行きました。今回はそのことについて書いてみたいと思います。1日目は、二つの美術館を見ました。午前中は、国立京都近代美術館、午後は、その建物の前の道を渡ってすぐのところにある京都市立美術館へ行きました。あまりあちこちへ行く元気がないので、そこでゆっくり過ごしました。あわてないでじっくり見るというのもなかなかいいものでした。
 
 午後の市立美術館では、「フィレンツェ・芸術都市の誕生展」が開かれていました。京都とイタリアのフィレンツェは姉妹都市で、その提携40周年記念の特別行事でした。フィレンッツェからさまざまな絵や彫刻が届いており、館の中の陳列を見ていると、まるで海外旅行中のような気分になりました。長い歴史を経た芸術文化の誕生がよく分かるように展示されていました。(もうほとんど忘れましたが・・・笑)
 
 2日目は、金閣寺、竜安寺、仁和寺と近くに固まっている寺を回りました。中学生の頃、修学旅行で寺めぐりをし、「また寺か」とうんざりした記憶があります。今回は、あの少年時代から40年ほど過ぎたおじさんの感じる寺とはどんなものだろうと、自分自身の変化を確かめるような気持ちもありました。しかし、大人になったからといって、特別に寺めぐりが興味深くなったような気はしませんでした。その方面の興味もないからでしょう。金閣寺など、人が溢れていましたが、ここに何の魅力があって人々は眺めているのだろうと不思議にさえ思いました。

 とはいえ、その中で竜安寺には、少し考えさせられる要素がありました。たぶんここは修学旅行コースには入っていなかった気がするので、生まれて初めての訪問でした。今回は、そのことを重点的に書いてみたいと思います。
 
 竜安寺というと、まずあの石庭が有名ですね。それはどんなものだろうと、初めてみる庭が今回の旅行での一番の楽しみでした。
 
 足裏の冷たくなる暗い廊下を少し行くと、白砂を敷いたまぶしい長方形の庭が広がっていました。寺の本堂の縁側にたくさんの人が腰をかけて、それを寒い風の吹く中でじっと眺めていました。
 
 古い土塀に囲まれたスペースには、緑は少しもありません。枯山水といわれる庭には、15個の自然石と、それを取り囲む筋をつけた白砂があるばかりです。
 
 その石の並びから、さまざまな解釈がなされているようです。虎の親子が大河を渡っているという「虎の子渡し」、15の石が東から7・5・3で構成されているので「7・5・3の庭」、またその並びが「心」という字を描いているのだとか、これが海の景色を写しているのだとかとも言われています。
 
 つまり、見る人によって自由な連想や解釈が出来るということが、この庭の特徴のようです。エリザベス女王がこの庭を訪れ、いたく感激したことから、全世界に注目されいわば「禅」の真髄を学ぶのに、この庭を見学に来る外国人もたくさんいるようです。じっと眺めていることで、言い知れぬ簡素な落ち着きと、枯れた気高い美しさにひたることができ、見る人に深い感動を起こさせるようです。
 
 私が思うのに、いろんな交通機関、そして人込み、森林や花・・そんな雑多な「生」の世界からこの庭を見るとき、そこは何も育たず、動かないスペースです。石も砂もそこには生命というものがないのです。いわば「死」の永遠な世界なのです。
 草が生え、花が咲き、枯葉が舞う庭とは、隔絶された「死」の空間を見るとき、人々は、それぞれ何かを思うのではないでしょうか。そこには、何者も動かすことの出来ない確固として、決して揺らぐことのない強い何かが、メッセージとしてあるような気がします。
 
 石庭を見終わり、廻り廊下を通って寺の裏手に出ると、つくばいがありました。本物は非公開で、そこにあるのはレプリカだそうですが、その中心の口を共有した「吾唯足知」も興味深いものでした。


 『吾れ唯足ることを知る』とは、知足の者は貧しといえども富めり、不知足の者は富めりといえども貧し、という禅の格言を示しているのだそうです。
 
 石庭を見たあと、この『吾れ唯足ることを知る』の言わんとするところをを感じるとき、大げさなようですが、これからの生きていく心の支えをいただいたような気がしました。餓鬼の執着のように、見果てぬ幻想を追うのではなく、自分に与えられている生を、そのままありがたく受け止めたいものです。
 
 その帰り道、秀吉の愛したという「侘助」のふくよかな美しさをしばらく眺めました。やはり歴史の息使いが肌身に感じられる京都でした。
 
<行事予定>
 
 
■第38回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
5月8日(日曜夜7時)サンシティー音楽院。
■ほのぼの歌声サークル
  5月11日・25日 水曜日午後2時から。
■オペラ鑑賞 歌劇コシ・ファン・トゥッテ(モーツアルト)  そのU 5月18日(水)午後1時半〜 <500円>
■第168回 さわやかコンサート
5月27日(金)鶴見病院 6時40分〜
■ミュージカル映画鑑賞会  「シカゴ」(113分)
  しばらくミュージカルにはまりましょう!!
5月29日(日)夜7時半〜 <500円>
  ◎5月29日(日)午後6時〜 よちよちジュニア <500円>
■竹内竜次ギターリサイタル
 6月12日(日)午後2時 鉄輪冨士屋ギャラリー久々のソロリサイタルです。応援してください。
■ギター連盟定期演奏会
 7月3日(日)午後2時 西部地区公民館
 
●ルベックスペシャル告知板 
5月練習7・14・21・28の4回です。
サンシテイー音楽院レッスンお休みのお知らせ)
5週目のお休み
5月29日(日)〜5月31日(火)(5月は春の音楽祭の後のお休みがありますので、 3回レッスンになります。よろしくお願いします)

リレー随筆 121 
ギターと私                             
 原野さくら
  私がギターを始めて早くも8ヶ月が経ちました。とにかく、ギターが習いたくて竹内先生の教室に見学に行き、すぐに習い始めました。
 最初のころは曲もやさしく、割とすらすらと弾くことができたのですが、楽譜がまだあまり読めず、苦労の連続です。
また、せっかちな性格のため、あまり上手に弾けなくても次へ次へと進もうとしてしまうので、あやふやになってしまっている部分も多くあります。
 でも、ギターを弾くのはとても楽しいし、クラシックバレエを習っているためか、皆さんの弾かれている曲を聴くと、とても心地が良いです。
 なかなか上手く曲が弾けず、先生にご迷惑をおかけするかもしれませんが、少しでも美しい音をだせるよう、がんばりたいと思います。
これからもよろしくおねがいします。
 
四陸七海レポートA
            ギター科 村上 昭子
 アジア編
     ギター科 村上 昭子       
 台風と慣れない船内生活が続く中、フィリピン(スービック)、ベトナム(ブンタウ)、シンガポールと寄港しました。
 アジアの中で印象に残ったのは、ベトナムです。入港する時にマングローブ林の濃い緑が目の前に広がりました。その美しいメコン川のマングローブ林の裏には、ベトナム戦争時の悲しい歴史があります。アメリカ軍が撒き散らした枯葉剤によって全滅したらしいです。
 複雑な気持ちの中、1日目にホーチミンへ行きました。そこでは、市場に行ったりアオザイ(ベトナムの民族衣装)を作ったりしました。アオザイは、体にぴったりとした服で全てオーダーメイト!!採寸は20ヶ所ぐらいで、届いた時には体系が維持できず、入らない人もいました。町は活気に溢れ、自転車、バイク(2人乗りは当たり前)、車のクラクシ
ョンで会話さえ聞き取れないほどでした。
 2日目は、ブンタウで食べ歩きをしました。フランスの植民地だったからか、ベトナム料理にフランスパンといった不思議な組み合わせもありました。
 食べたもの全てが、おいしいという幸せな2日間を過ごし、夕日に染まったマングローブ林を見ながらベトナムを後にしました。
 
                  (つづく♪)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                       
第22回
♪春の音楽祭♪終了御礼
2005年4月29日 サザンクロスにて
 
サンシティー音楽院、年に一度の「春の音楽祭」が終了しました。ご出演の皆さん、本当に有難うございました。緊張するし、疲れるし、本当に大変な思いで皆さんご出演されたことと思います。でも、講師やお客さんは、生徒さんの頑張っている姿、弾き終わった笑顔に感激した一日でした。
人間の生きがいの一つは、ある日に向かって生きることだ、と聞いたことがあります。例えば、「何日に孫が来る」とか、「何日にどこかに行く」とか。すごく大きなことでなくても、「何日に病院の定期健診に行かないと」とか、「何日にヨン様の連続ドラマが始まるわ」とか、何でも良いのですが、「何日に何々があるな〜」と、ある日に向かって過ごしていくことが、心の健康に一番良いそうです。
来年もまた、4月29日は音楽祭があるな〜、とこの日に向かって過ごしてくださることを、願っています。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪おねがい♪
 春の音楽祭を終えて、また新たな気持ちでレッスンをスタートしましょう。気持ちよいレッスンのために、いくつかお願いします。当たり前のことですが、再度ご確認ください。
 
 
1.  時間を守りましょう
遅刻は、レッスン時間が短くなりご本人が損をしますし、講師は何かあったのか、心配しています。レッスンの始まりの時間を守りましょう。また子どもさんの場合、お迎えの時間も指定の時間に必ずお願いします。次のレッスンにも影響しますし、お迎えを待っている間の事故・物品管理は、講師に出来かねますので、宜しくお願いします。
 
2.子どもさんの練習している曲に興味を持ってください!
初めてレッスンに行った時、おそらく「どんなことをしたの?」「何弾いたの?」とおうちでお話したと思います。でも、次第にレッスンに通うことに慣れてくると、お話しなくなっていませんか?一回目も十回目も、同じです。
今、どんな曲を弾いているのか、数分の時間ですので、おうちでも聴いてあげて下さい。一週間に一度でも構いません。「練習しなさい」ではなく、「どんな曲弾いているのか、聴かせて」と、聴けることを楽しんで頂けると嬉しいです。ご家族が興味を持ってくれることは、とても励みになると思います。
 
以上、少しお願いを書きました。気持ちよいレッスンのために、どうぞご協力お願いいたします。
 
3年間のピアノレッスンが、子供の学力、学業成績、自信形成に及ぼす影響 bQ
                 (訳:井野和子)
 バックグラウンドミュージックを聞く等の、比較的受身の状況で音楽にさらされることによっても、学力が上がる可能性があると言われている(シュライバー、1988年;ターニップシード、1978年;ワグナーおよびメンツェル、1977年)。キュチエッタ(1995年、1996年a、1996年b、1996年c)は、音楽のレッスンと数学と言語の成績の関係に関する研究のいくつかを取り上げてまとめ、音楽が学力向上に貢献することを明らかにした。
 
 これらの研究は、音楽のコースやレッスンを受けた学生は、そうでない学生よりも、数学および/または言語の点数が高いことが多いとしている(フルヴィッツ他、1975年、リンヒ、1994年、ロイシャー他、1997年、「Teaching Music」1995年、「Teaching Music」2001年)。同様に、幼少期に音楽的に恵まれた環境に育った子供たちが、小学校にあがると、他の子供たちより言語の成績が良いことも明らかになった(ハーディング、1990年)。しかし、音楽に触れることと、学力の間に密接な関係があることを示せなかった調査もいくつかある(デグラッフェンライト、1996年;コーイマン、1989年;クヴェット、1985年;レゲッテ、1994年)。
 
 この関係は、子供たちが受ける音楽のレッスンの種類や、レッスンが音楽の専門家によって行われたか否かによって異なる可能性がある(ラマール、1990年;「Teaching Music」2000年)。さらに、この関係は、成績優秀者が音楽のレッスンを続け、成績の低い者が音楽のレッスンを途中でやめるといった、調査対象者の行動によっても影響を受けるという議論もある。
 
 これを証明するケースがいくつか報告されている。プレイクス(1985年)は、高等学校の音楽プログラムの受講者が、受講していない学生より、小学校の時の音楽およびその他の成績が高かったことを発見している。同様に、スタンカローネ(1992年)は、弦楽器のレッスンを受けた子供たちのグループを特定するのに、学力をはじめとする変数(訳注:調査項目)が最も良い判断材料となることを発見した。
 
 音楽のレッスンを受けた、および、音楽が得意なグループを学力によって特定することは、大学レベルでも有効である。バーネット(1987年)は、音楽専攻の新入生の数学の学力検査(SAT)の点数と高校の成績順位が音楽学理の平均点を最もよく示唆していることを発見した。〔つづく〕
 
 

サンシティー音楽院 音楽だより♪264 
エスプレシボ  
時の流れ

                 竹内幸一
 ほのぼの歌声サークルの中の一人が、福岡の方へ引っ越すことになったので、5月25日に送別会を開きました。我が家の狭い2階で、13名の方々が、にぎやかに会食をし、別れを惜しみました。明るい話題で、歌声の会を盛り上げていただいていた方なので残念でしたが、これも「時の流れ」だからと自分に言い聞かせて諦めています。
 
 その「時の流れだから」と、切ないさびしさを感じさせる出来事を、今年ほど沢山味わったことはありません。だからと言って、ここに愚痴や暗い落ち込み気分を書きたくはありません。しかし、このような事態は初めてなので、弱音を吐いてばかりではなく、正面からきっちり見つめてみたいと思います。その現実の位置をきちんと認識し、次へのステップへの足がかりを見つけられたらと念願して、あえてこのことを取り上げました。
 
 4名でギター合奏団ルベックを始めて、今年で27年目になります。毎年の年末に欠かさず定演をして、ここまで来ました。合奏団ですから、それ相応の人数がいつもいるのですが、今思えば不思議なほど、少しずつ増減がありながらも、全体的には増えながら、会の活動はほぼ順調にこれまで続いてきました。

 ところが今年は、合奏団の人の集まりが極端に悪いのです。Oさんは、田舎の父親を家に引き取り看病するようになりました。Iさんは孫のお守りに専念するようになりました。Nさんは会社の転勤。Uさんも、職場の転勤。・・・と、次々「時の流れだからと」と、どうにも出来ない気持ちを、そう表現して諦めざるを得ない知らせを受け取りました。
 
 それに加え、お父さんを亡くしたり、職場の部署が変わったりで、先はともかく今のところはギターどころではない人もいて、合奏の成り立つ人数には程遠い集まりの日々が続いています。
 
 五月の連休が済んで、さてこれから少しずつ来てもらえるかなと思っていましたら、Aさんが、フランスに5年間も仕事で行くようになったという、衝撃的な挨拶に見えました。奥さんも、愛犬も連れての定年までの渡欧ということです。正直なところ、この最後のとどめのような知らせには参りました。栄転のお祝いをしなければと思いながらも、弱音を吐きたくなりました。
 
 そういう事が続くと、もしかして何か問題があるのだろうかと思い悩みます。どこかに長い間の驕りや、マンネリの配慮不足があったのかもしれない。どうしたらいいのだろう。そう途方に暮れながら、やはり最後には自分に言い聞かせるように「これも時の流れだ」と、さびしく呟くしかありませんでした。

 これまでどうして人が集まってくれていたのだろうと、17名から半数ほどに激減した現実を見つめながら考えています。毎年ほとんど変わらない顔ぶれで合奏が続くことが、今になって奇跡のように思えてくるのです。趣味の方たちの集まりですから、強制するものは何もありません。好きで楽しければ出てくるし、嫌になれば、出ない理由はどうにでもできる自由参加の合奏団です。

 そんな流れで、悄然としている私に少しだけ明かりをともしてくれる出来事もありました。昔(それこそひと昔も、ふた昔も前になりますが)ルベックに在籍した方が、2名戻ってきてくれたのです。

 20年ほど前に仲間だったKさんは、名古屋などで仕事をして、最近また別府に戻り、縁あってギターに戻ってきてくれました。旧姓Kさんは、宮崎や鹿児島などを転勤しながら10年ぶりに帰り、結婚してFさんとなり子供もひとりつれていました。今、親子でまたギターを始めているのですが、この方も合奏団にも復帰してくれることになりました。こういう、涙ぐむほどのうれしい「時の流れ」もあります。

 長い時間が過ぎても、このようなお付き合いの根が、ギターによって残っていることは、また格別に嬉しいことです。今年、ギターから離れざるを得なかった方々も、いつの日かまた仲間に迎えられる日が来ることを信じたいと思います。その希望がなければ、私は救いようのない気分で弱音を吐いてしまうことでしょう。

 合奏団に限らず、私の本業も、レッスンをするという人とのふれあいによって成り立っています。しかし、そのふれあいがいつまでもいい関係で続くという保証は何もありません。いつ、生徒さんが来なくなるか分からないのです。

 JRの事故があり、時間に遅れたり、オーバーランしたりすると、運転手が手ひどい教育?を受けることを知りました。周りを囲んで怒鳴られたり、反省文を延々と書いたりなど、気の弱い私なら、縮み上がって卒倒するような仕打ちを受けるようです。働くということは大変なことだと分かりました。

 その点、個人営業の私の仕事は、上司というものがいないので、ある意味呑気ともいえます。しかし、そのぬるま湯でぬくぬくとだらけていると、人が去るという「ムチ」を受けることになります。それはどんな叱責よりも、厳しい因果応報の出来事と言えます。

 長年お付き合いをいただいて、いろんな場面で陰になり日向になり助けていただいた方と別れるのは、筆舌に尽くしがたい寂しさがあります。その沢山の思い出をたどっていくと、またあらためて多大なご恩をいただいていたことが胸に迫ってくるのです。

 「時の流れ」は時に厳しいですが、せめて未来につながるように、大切な方と美しいお別れのできるお付き合いを重ねていければと、今は思うばかりです。

<行事予定>
 
 
■第39回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
6月12日(日曜夜7時)サンシティー音楽院。
■ほのぼの歌声サークル
  6月8日・22日 水曜日午後2時から。
■オペラ鑑賞 歌劇「リゴレット」(116分)
  6月29日(水)午後1時半〜 <500円>
■第169回 さわやかコンサート
6月24日(金)鶴見病院 6時40分〜
■ミュージカル映画鑑賞会U 「コーラスライン」(113分)
  しばらくミュージカルにはまりましょう!!
6月26日(日)夜7時半〜 <500円>
  ◎6月26日(日)午後6時〜 よちよちジュニア <500円>
■竹内竜次ギターリサイタル 
前売り2千円(コーヒー・菓子付き)
 6月12日(日)午後2時 鉄輪冨士屋ギャラリー久々のソロリサイタルです。応援してください。
■ギター連盟定期演奏会
 7月3日(日)午後2時 西部地区公民館
 
●ルベックスペシャル告知板 
6月練習4・11・18・25の4回です。
サンシテイー音楽院レッスンお休みのお知らせ)
5週目のお休み
6月29日(水)〜30日(木)

リレー随筆 122 
幸せな時間(とき)
              行部 貴美枝
 
 昨年九月から、ご縁があって、オカリナを習い始めました。それまでは、音楽とは全く縁のない生活でした。楽器も何ひとつ、弾けるものはありません。勿論、習ったこともありません。歌も歌えません。時に耳にして、いいなあと思うことはありますが、曲名などもわかりません。そんな状態で、
 生活全般に余裕がなく、心にも余裕がなかったのだと思います。そんな中でも、時折、テレビやラジオで耳にする、オカリナの音色には、心ひかれていました。
 
 定年退職をした後、思いもかけず、離婚という人生最大の危機を体験し、苦悩の中にも少しずつ前進を始めた頃、オカリナを習いたいという思いが、頭をもたげてきました。それまでに、全く経験のない程の時間的余裕をもて余し、再就職もしました。勤めながらでも習えないものかと思案していた矢先に、友人に紹介していただき、始めることができました。本当に、幸運なことだったと、感謝しています。
 
 さて、始めてみると、指は硬ばり、痙攣しそうになったり、思うようにリズムがとれなかったり、音程がはずれたりと、さんざんの出来ですが、不思議と、苦になりません。楽しくてしょうがないという感じで、練習するのがとても楽しいのです。勿論、
 先生が、まちがっても決して叱らず、上手に、やさしくご指導して下さるお陰だと思います。教室で上手くできなくても、よし、家に帰って、練習しようという気持ちになります。そして、楽しく練習することができます。練習をする時間がないこともありますが、焦らず、急がず、出来る時にすればよいと思います。それで、時間があって、練習をすることができた時は、本当に、幸せなことだと思うのです。
 
 他人様から見れば、取るに足りないようなことかも知れませんが、自分にとっては、とても大きな喜びであり、とても大切な時間です。今の自分にとって、本当に心の安らぐ時間です。生きがいといえるかもしれませんが、そんなに頑張っているわけでもないので、これから先の人生にとって、一服の清涼剤か、ビタミン剤かといったところでしょうか。
 
 でも、もう少し上手になれば、山に登った時に、山の上で吹いてみたら気持ちいいだろうなあとか、病院で、患者さん達と一緒に童謡などを歌えたら楽しいだろうなあとか、夢のような希望もありますので、少しずつ頑張ろうと思っています。そんなところで、今の私にとって、オカリナの練習は、とても、幸せな時間となっています。

 四陸七海レポートB  ギター科 村上昭子
   〜〜アフリカ編〜〜
  
 アジア(シンガポール)を出港して11日間の長い船旅は、運動会・赤道越え・イルカの群れに遭遇・ピーターバンド(アフリカの太鼓ジャンベを使っての演奏)のコンサートなどイベントの多い中、船内は風邪が大流行し私も40度近い熱に苦しんでいました。次の寄港地ビクトリア(セイシェル)までには治そうと、医務室には連日長い列ができていました。不安を抱えつつ寄港したセイシェルは、インド洋に浮かぶ島国でヨーロッパ人のリゾート地だけあって、物価が高く普通のレストランのサラダが日本円で千円ぐらいし、フィリピン・ベトナムでは千円あれば3人がおなかいっぱい食べられたのに…と思いながら食べました。ただ、海の色は透き通っていてシュノーケリングで有名なだけあると感じました。
 
 2日後待ちに待ったアフリカ大陸に寄港しました。モンバサ(ケニア)・ケープタウン(南アフリカ)・ウォルビスベイ(ナミビア)の3ヵ所です!!南部アフリカで1番観光客の多いケニアは、なんと言っても広大なサバンナと野生動物のサファリです。私もツアーで「1日サファリ体験」を選びサファリカーに乗って、アフリカ象・キリン・シマウマを間近で見ました。

 どこまでも続く大地、青く高い空、白い雲に感動し続けていました。もう1つの楽しみは、港の近くに50M近く並んでいる路店です。1畳ぐらいのスペースに木彫りの動物、マサイ族の人形、カンガ(動物柄の布)がぎっしり置かれていて、現地の人との交渉がとても面白く、同じ金額でもその場の交渉しだいで木彫りの象1体しか買えない人もいれば、3体買える人もいて、中には日本製のボールペン1本と象1体を交換したと言う人もいました。
 
 舞い上がった人たちは、等身大の木彫りのキリンを買ってしまい3人部屋のルームメイトにジャマだと言われ、日本に帰っても宅配できないらしくキリンを持って電車に乗ると言うハメになり、後で後悔していました。           (つづく)

♪春の音楽祭♪の感想

♪ちょっときんちょうをしてたのしかったです。プレゼントをもらってうれしかったです。(しょうご 小1↑) (お家の方より↓) 
☆初めての発表会でしたが、とても落ち着いていてびっくりしました。歌もとても大きな声でうたっていて、よくきこえました。何よりも楽しく参加できたことがうれしいです。

♪かんどうしたよ。(たいき 幼)
☆いっしょうけんめい、大きなこえでうたっていて、とてもよかったです。(お家の方)

♪少しは、間ちがったけれど、上手に、ひけたと思いました。来年が楽しみです。はずかしがらずに、歌えたと思いました(孔貴 小2)
☆しんけんにピアノにむかっている顔が、とてもたくましく感じました。(お家の方)

♪少しきんちょうしたけど、きょ年よりはきんちょうしなかったです。せかいのやくそくは、少しむずかしかったけど、れんしゅうしたら、上手にできました。ありがとうございました。(千祥 小3)
☆うちでも、頑張ってよく練習していました。娘は今年で2回目の出場ですが、これから回を重ねるごとに、この娘の心の中に発表会でうたった“たんぽぽ”の歌の花のように、小さいけれど、この娘なりの“花”が育っていく姿を想い涙がでそうになりました。いつも優しく心をくだいて娘に接してくださる先生には、本当に感謝しています。(お家の方より)

♪とても楽しかったけどきんちょうしました。最初はうまくいってたのに…。来年こそはがんばりたいです。みんなそれぞれがんばっていてとてもうまくすごいと思いました。ありがとうございました。(奈緒 中学) 
☆とても楽しい集いでした。もう一日あったら…という気持ちをエネルギーに変えて、来年に向けて、又頑張ってほしいと思います。(お家の方より)

♪先日は、とても貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。学生時代はバイエル程度で終わっていた自分も、がんばればここまでできるんだという満足感と自信が持てました。また、今回は娘と一緒に参加させて頂き、親が一生懸命な姿を子供に見せる事ができた事もよい経験となったように思います。
さて、今回初めて参加した感想ですが、午前の部は子供中心の為、子供のみの出演にしたほうがよいのでは?あと、年齢は子供でも、大人並みの演奏をする人も、思い切って大人の部に入れてみるとか・・・とてもすばらしい演奏をしてたのに、プログラムの最後なばかりに、会場がざわついていて(やはり子供が多かった為、最後まではあきて聞けてなかった)気の毒な感じがしました。
 初めての参加での感想なので、ずれているかもしれません。子供に生の音楽を聞かせる、長くてもコンサートの雰囲気を味あわせるという目的もあると思いますが、一応私の感想を書いてみました。(A 一般)

注)上記のご意見で、誤解を生むといけませんので、補足説明させていただきます。この方は、大人が子どもの部で弾く事が、迷惑だとか、いけないことだとかを言っているのでは決してありません。私たち主催者も、今年から子どもの部・大人の部ではなく、1部・2部・3部としましたので、ご都合の良い部に出演していただければと思っています。
この方の仰りたいのは、折角の一生懸命の演奏がもったいない、ということと、弾く方も弾き辛いのではないか?ということを言われていました。
確かに、子どもたちは最後の方になると少し動き始めますので、演奏される方がお気にしなければいいな・・・とは思います。特に気にならないようでしたら、どの部でもご出演を歓迎いたしまので、宜しくお願いいたします。

ご感想、有難うございました。大切に読ませて頂きました。
より気持ちの良い音楽祭を目指して、皆様と一緒に考えていきたいと思います。他にも、ご意見・ご感想等ございましたら、ぜひお聞かせ下さい。各ご意見・問題については、講師全員で考えていきたいと思います。
 

サンシティー音楽院 音楽だより♪265 
エスプレシボ
風の花だより
竹内幸一

 空梅雨で、水不足が心配になっていましたが、今日(6.26)は雨になりました。3階の窓から雨に光る屋根や、植物の嬉しそうな姿を見ていると、こうしてパソコンに向かっている私の心も潤ってきます。

 さて今回は、私のホームページにある掲示板「風の花だより(略して風花とも呼んでいます)」のご紹介をしましょう。この風花は、長く親しくしている方や、メールだけでのお付き合いの方などが、身の回りのことなど思いついたことを投稿してくれる場です。ひとつの話題に対して、次々に関連する投稿が届くことも良くあります。

 いろんなところや、いろんな思いで、風は吹いていますので、そんなお便りを頂くのが私はとても楽しみです。自分では体験できないことを知らせてくれる「風花」の皆さんへのお礼もこめて、今回は、そんな中で印象に残ったことをこの新聞の読者の皆さんにもご紹介したいと思います。

 例えば、次のようなお話はいかがでしょうか。
『クロ−バーというと…京都に1,300台余り保有の三つ葉マークのタクシー会社があるそうで、そのうち、ほんの数台ほどの四つ葉マークを走らせたそうです。その四つ葉マークのタクシーを見た人は超ラッキー!!と大喜びするそうで、テレビでも放送されたそうです。先日、その発案者の方とお話するご縁がありまして、何か…こちらまで幸せになれそうな気がしました。』

 心豊かなアイデアですね。クローバーの草むらで幸せの四つ葉を探す乙女心が…乾いたコンクリ街の雑踏の中で味わえるのです。干からびた人々の心へ、ひとしずくの慈雨の恵みのようではありませんか。いいお話です。

 それから最近、今、教室に飾ってある絵のことでだいぶお知らせを頂きました。

 『今朝は春季県美展へ行ってきました。第一会場の入口を入って直ぐ右側の壁に「白い建物のある風景」(周藤康一作<別府市:会員>)の力作が、サンシティー音楽院を画布の真中に据えて杉の井ホテルを望む風景でした。この絵を竹内先生の楽院に飾られたら素敵だろうなと思いました。』

 『教室に飾られていたサンシティーの絵、素敵でした。EFCで皆さんの演奏を聴きながら、ずっと絵を拝見していました。』

 製作者からの情報が何もなかったので、いったいどんな絵なのだろうと、ワクワクしていました。県美展の最終日に、我が家の女性二人がデジカメを持って大急ぎで偵察に行ってきました。

 ギタロン奏者の周藤さんからは時折絵をお借りしますが、前回の広い海の浜辺に、小さな女の子がひとりの絵なども印象深く残っています。今回は、ごくありふれた我が家のビル付近を、まるでパリの街並みのように、素敵な絵にして下さって、とても嬉しくなりました。音楽院の宣伝?にもずい分なったようで、一躍県内で有名になりました。有難うございました。
 
 それから、ごく身近なことでは、次のようなこともありました。

 『教室から帰るときに、車をバックさせていたら・・・ん!?無くなってる!!電柱?街灯?なにかありましたよね、たしか。柱っぽいものが・・・スムーズにバックできるではないですか!\(^o^)/そしてまたスムーズに車線に出られました。(*^_^*)今頃気がつくのは遅かったりして・・・』

 あれは名前をなんと言うのかわかりませんが、消火栓がここにありますよという矢印のついたポールでした。あれがなくなった後、お喜びの声を実に沢山頂きました。あの細くて見えにくいポールが車の出入りのお邪魔をしていたことがよく分りました。申し訳ありませんでした。
 
 もしかして大切な車に傷がついたりした方が、おられましたら、この場をかりまして深くお詫びを申し上げます。しかし・・というか何というか、あれにどなたかがぶつけてくれたおかげで、撤去という運びになったのです。少し曲がったり、根元がぐらついたりしている現場を見て、お堅い役所も撤去の判断をしてくれたようです。みんな運転がうまくて、立派にポールが存在していたら、今日の幸せはありませんでした。心ある方の何度かの努力?の成果(ここは笑うところではありませんよ)でした。有難うございました。

 生活に身近な体験情報もいろいろ豊富です。
 『私も「あるある」を見て即買いに行った一人です。スーパーに行ったら角寒天(白)はひとつだけ残っていたのでGETしました。しかし赤い色の寒天はたくさん余っていました。番組の中で白寒天しか使っていなかったからでしょうか?

 アツアツのお味噌汁にちぎって入れたら良いと聞き試したら、海藻が入っているようで美味しかったです。』

 情報を知って、新鮮だったり、ああ、私と同じ人もいたんだと安心できたりするのも、面白いところですね。

 まだまだいろいろ取り上げたい記事もあるのですが、紙面が尽きそうです。インターネットをされている方は、一度掲示板をのぞいてみてください。そしてあなたの感じた素直な花だよりを、風にのせて送り込んでいただければ、大変嬉しいです。7色の風を織りなす『風花』仲間の皆さん、これからもよろしくお願いします。
(掲示板はヤフーの検索で「竹内幸一と行く文学・音楽紀行」を出していただければ出てきます。)
 
<行事予定>
■第28回ギター連盟定期演奏会
 7月3日(日)午後2時開演 無料
 西部地区公民館 市内9サークル60名出演
 
 
■第40回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
7月10日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■ほのぼの歌声サークル
  7月6日・13日 水曜日午後2時から。
■オペラ鑑賞 歌劇「フィデリオ」(112分)
  7月27日(水)午後1時半〜 <500円>
■第170回 さわやかコンサート
7月22日(金)鶴見病院 6時40分〜
■ミュージカル鑑賞会V 「アニー」(127分)  
ミュージカルは楽しいぞ!!
7月24日(日)夜7時半〜 <500円>
  7月24日(日)午後6時〜 よちよちジュニア <500円>

<オンパク> ギターでくつろぐ秋の夕暮れ
■竹内幸一ギターコンサート
前売り1,500円(ケーキ・コーヒー付き) 50名限り
 10月2日(日)午後 4 時 開演
サンヨーコーヒー・カフェプラザ 特設会場
 
●ルベックスペシャル告知板 
7月練習2・9・16・23・30の5回です。
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
<5週目のお休み>
7月29日(金)〜31日(日)
リレー随筆 123 
ギターをはじめて
石垣小4年 森 真成(ギター科)
 ぼくがギターをはじめようと思ったのは、テレビでギターをすごくうまく弾いていたので、ぼくもやりたいなと思ったからです。
 ぼくははじめてまだあまりたっていないのでかんたんな曲しか弾けないけれど、弾けるようになったのでうれしいです。
 合かくしないときもあるけど、合かくして少しずつうまくなっていくのが楽しいです。
 発表会では、ぼくはピアノを4年くらいならっているけどギターの発表会のほうがきんちょうしませんでした。
 これからどんどんうまくなって、みんなにきかせたいです。
 
リレー随筆 124 
ギターをはじめて
野口小 四年 後藤陽一郎(ギター科)
 
 昔からすきな曲があって、まだ3,4さいだった頃にその曲に合わせて、いろいろ箱とかをたたいていました。
それからおもちゃのギターで遊んで弾いていました。5さいぐらいになるとギターがおもしろくなってきてギターを、小学校3年生よりならうようになりました。
 ほんもののギターを初めて弾いたら、指で押さえて次々と弾くのがむずかしくて、いつも変な音がでていて苦労しました。でも先生に教えてもらって少しずつわかってきました。
 楽しいことは、キラキラ星の曲でだんだんテンポを上げてすごく速くひいたことです。そんなはやさのキラキラ星は、始めて弾きました。弾き終わったら、そうとう楽しいし、おもしろかったです。
 発表会では、次は僕の出番になると、どきどきしてぞーっとしました。発表の時は、そんなに恥ずかしくはなかったけれど、やっぱりドキドキしました。ちょっとまちがえちゃったけれど終わった時にはほっとしました。 
ぼくは、ピアノをしているけれどピアノの発表会に出たことがありませんでした。だけれど、ギターの発表会で勇気がでました。ギターの発表会は、おもしろかったです。
これから ぼくは、世界じゅうの人が知っているような自分の曲を作りたいです。
 

 四陸七海レポートC  ギター科 村上昭子
   〜〜アフリカ後編〜〜
  
   大自然のケニアを出港して、アフリカ大陸最南端のケープタウンに入港しました。私のイメージでは、アフリカ全体=大自然だと思っていたら大間違いで、近代的なビルが立ち並んでいて驚きました。しかし、20分も車を走らせれば自分たちで作った家(バラック)が多くあり、貧富の差を実際の目で見て知りました。治安はとても悪く地元の人でさえ夜の10時以降は出歩かないという状況で、私は自由行動を諦めてアフリカ「南端」喜望峰へ行くツアーへ行きました。夜はアパルトヘイト(人種差別)のイベントに参加して、子供たちとの交流で歌あり、踊りありの楽しい時間を過ごしました。
 2日間の航海を経て、アフリカ大陸最後のナミビアへ入港しました。国土の大半は乾燥した荒野と砂漠に覆われていて、鳥取砂丘しか行ったことのなかった私は、どこまでも続くナミブの大地に魅了されました。初めは感動していたけど、2時間以上同じ景色が続き居眠りをしてしまいました。他では見られない珍しい植物もあり、2000年の寿命を持つと言われる、世界でナミブ砂漠だけに生息する植物(ウェルウィッツア)を見ました。表面に出ている茎はわずかだけど地中に長く深い根を伸ばし栄養分を吸っているそうです。日本名は奇想天外と呼ばれているらしいですよ。
 アフリカ大陸は、人種差別やエイズ問題や貧困などの問題も山積みな国が多いです。しかし、南アフリカで交流した子供たちの目は輝き、笑顔が満ち溢れていて、きっと明るい未来があることを信じ南米への船旅が始まりました。          つづく
 
コーラス野ばら
歌の仲間を募集しています♪
 ハーモニアス別府の新企画が始まりました!心と体の健康のために、懐かしい童謡・唱歌を歌って、ストレス発散しませんか??何か始めたいけど、時間が・・・お金が・・・そんな方にぴったり。
○     例会日時: 月一回 第3水曜日
           10:30〜12:00
○     場所: 光の園(旧名は白菊寮です)
○     会費: 月謝  500円
        年会費 1000円
○     教材費: 初回のみ 歌集1000円
○     講師: 白石まさ子先生

お知らせとお願い
            ピアノ 竹内宏子
 今年の夏、8月中旬から9月中旬まで、ドイツ(フランクフルト近郊)へ音楽の勉強に行くことになりました。私自身、勉強して、自分の得たものを、少しでも生徒の皆さんにお返しすることが出来たら、と思っています。この期間、生徒さんや、私が関わらせてもらっている各活動には、大変ご迷惑をおかけすることになると思いますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 私の師事している先生は、ドイツに20年以上住んで帰国されました。ベートヴェンやバッハ、ブラームスを生んだドイツで生活する中で、得る事が出来るものについて、折に触れ私に話して下さいました。そうしているうち、1年ほど前、先生のご友人でドイツから一時帰国された方にレッスンを受け、こちらで勉強しない?とお誘い下さり、今年夏にお世話になることになりました。その先生のご好意で、先生のお宅にお部屋と、ピアノもお借りできるという恵まれた環境の中で生活をさせて頂けるので、本当に感謝しています。音楽には練習場所・さらにご近所への音の問題が付きものですので、大きな心配ごとが一つなくなったような気分です。

 といっても、私が特別なのではなく、海外の(日本ではどうなのか知りません)音楽教師;特に大学で教鞭をとってらっしゃる先生は、勉強している人を自分の家に住ませ、人と人との交流をしながら勉強できる環境を提供する方が結構おられます。ある意味で、とても実益的な面も持っていますが、それ以上に、音楽に対して愛情深く、良い音楽が生まれるなら、自分の出来るアドバイスと、手助けはしようじゃないか!という感じです。そして、このアドバイスが音楽にとどまらず、人生観、哲学まで及び、音楽以外の話も大切にします。教育が技術のためにあるのではなく、その人なりのより良い生き方を探すためにあるということを、そういった先生方から学ぶことが出来ます。
 さて、ドイツに行くのは、数年前サンシティー音楽院の仲間と共に1週間ほど旅して以来、2度目です。今回、観光をしている余裕はありませんが(涙)、やはりドイツ語が必要ですので、ある方からドイツ語の先生を紹介して頂き、勉強中・・・勿論まだ話せません。実践あるのみ!ただ、「ONLY タベモノはOK!」「これで、君は喫茶店に行ける!」と褒められ?ます。全部平等に覚えているつもりなのに、頭は正直だな〜!?

 ということで、ご迷惑おかけしますが、皆さんに心から感謝して、元気に行ってまいります!
♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 レッスンの変更等、詳しくは個人的にお話いたしますが、ここでもご説明させて頂きます。
 8月・・・第1週目と第2週
レッスン致します。
8月14日〜9月14日
すみませんが、お休みです
 9月・・・第3週目と第4週目
レッスン致します。
♪7月の最後の週(25日〜30日)に夏休み特別レッスン(希望者のみ)で、レッスンを増やすことも考えています。ご希望の方は、仰ってください。
 


サンシティー音楽院 音楽だより♪266 
エスプレシボ  8月号
 

テロと自然?災害
竹内幸一

 梅雨が終わったら、これぞ「夏」というような毎日が続いています。朝から気温が上がってげんなりですが、今日(24日の日曜日)しか、この新聞を作る日がないからと、パソコンに張り付きました。しかし、こういうときに限って、いい案が浮かばないので、また一段と暑さが応えます。

 行き当たりばったり?で、どうなるか分りませんが、今回は本日の新聞の1面を眺めながら、何とかこの原稿を仕上げたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。

 さて今日の新聞の1面の見出しは、「エジプトでテロ」と、「東京足立で震度5強」でした。ほんの偶然の記事と思いますが、何だか象徴的な気がしましたので、このことについて書いて見たいと思います。

 テロといえば、最近ではイギリスの地下鉄やバスでも連続して爆破が起こり、大変な被害が出ました。それがエジプトでも起こり、観光客や一般市民の犠牲に、遠いこの日本でも恐怖を感じました。テロというと、アメリカの高層ビルに飛行機が突っ込むという衝撃的な事件を思い出します。

 規模の大小はともかく、人が人を破壊するという現象は、まさに戦争ということだと思います。ということは、アメリカがイラクに様々な口実(あとでほとんどそれが情報操作の欺瞞だったことがわかりました)で起こした侵略戦争は、最大のテロだと言えます。しかし、今私たちが、イギリスやエジプトでのテロに対する底知れぬ恐怖や怒りを、アメリカのテロにぶつけたかどうかは、はなはだ疑問です。現に、最大のテロでありながら、国際協調などという美名のもとに、日本は自衛隊を出してその戦争を応援しています。

 この矛盾がある限り、いろんなひずみからどこかでテロが発生することでしょう。いかなる戦争にも、テロにも反対なんだという大多数の意思こそが、恐怖のテロからの解放につながるはずです。そして、その究極の思想は、世界に誇るべき今の日本国憲法にあると、私は思います。

 さてこのへんで、自然災害のほうにも目を向けてみましょう。昨年は台風がいくつもきましたし、近くでは福岡などで大きな地震も起きました。今のところは、テロよりも、私たちには、その被害への恐怖の方が現実的です。

 ところで、こういう災害はどうにも防ぎようのないものと思われがちです。しかし私は「自然?災害」と?を入れてみました。詳しい地球のメカニズムは良く知りませんが、地球温暖化と気象の関係、地下水の大量使用と地震の関係、森林の崩壊と洪水の関係…といろいろな、いわば人災を感じさせる報道もあります。

 全てではないでしょうが、一部には、我々人間の責任で起こっている災害もあることでしょう。ガソリンを大量に燃焼することで温暖化を促進し、そのことで起こる異常気象で、いわば台風テロを我が庭に誘致しているのが、人間かも知れません。だからといって、この巨大な人間の暮らしの驀進を、どのように制御できるのか、私には皆目分りません。

 遠くから地球を見る神様がいるとしたら、こちらでテロの爆発、あちらで地震の崩壊大被害、また大雨で大洪水と、毎日どこかで自傷行為を行なっている地球を、どのように眺めるでしょうか?

 外から見れば、地球がボロボロに壊れていく現象は同じです。そこにどのような、やむにやまれぬ理由があるにしろ、傷だらけの山河は隠せません。

 勿論、破壊のたびに人はそれを乗り越えるように創造していきます。崩れても、崩れても、そこに土地を広げ家を建てていくのが人間です。今のところは、破壊よりも創造のほうがいくらか勝っているのかもしれません。

 イランで大爆撃をして破壊しつくしたあと、まだその煙も消えないうちに、「復興支援」とか言う言葉が出回ります。よく考えれば、その復興の難儀を負うより、初めから壊すのを止めればいいのだと、簡単な笑い話のような結論が導き出せそうです。しかし、その裏には、経済のことなど、ある意味で仕組まれた難しい国際関係を、誰かが勝手に作り出しているのでしょう。

 テロにしても、災害にしても、その破壊より、人の創造のほうが少しでも上回ることが、いつまで続くのでしょうか。さまざまな自傷行為が、自滅への直線コースなのか、それとも、何らかの反省の上で、より良い方向を見つけ出す叡智が人間に残されているのか、これから本当の意味で試されることになるのではと思います。どうせと虚無に陥るのか、政治や学問に明るい未来を拓せるのか、ぎりぎりのところのような気がします。

 今月は、何だかまとまらない話になりました。あまり暑いので・・・思考が回っていないということで、お許しください。

音楽院の生徒の皆さま、講師の皆さま
このエスプレシボの読者の皆さま
暑中お見舞い申し上げます
どうぞお元気でこの夏を乗りきってください。

<行事予定>
 
 
■第41回エチュード・ファミリー・クラブ例会 
8月7日(日曜夜7時)サンシティー音楽院
■ほのぼの歌声サークル
  8月10日・24日 水曜日午後2時から。
■第3回 ハーモニアス歌声サークル「野ばら」
  8月17日(水)午前10時半〜
■オペラ鑑賞 歌劇「サロメ」(109分)
  8月31日(水)午後1時半〜 <500円>
■第171回 さわやかコンサート
8月26日(金)鶴見病院 6時40分〜
■ミュージカル鑑賞会W 「オーケストラの少女」(84分)  
ミュージカルは楽しいぞ!!
8月28日(日)夜7時半〜 <500円>
■中部公民館高齢者現代セミナー
 9月12日(月)午後1時半 無料
 ギターで楽しむ音楽の喜び・竹内幸一ほか
■白石まさ子 ソプラノコンサート
 9月18日(日)午後2時開演 冨士屋
1,000円(コーヒーつき)前売り券発売中
 
■竹内幸一ギターコンサート
前売り1,500円(ケーキ・コーヒー付き) 50名限り
 10月2日(日)午後 4 時 開演
サンヨーコーヒー・カフェプラザ 特設会場
★8月18日より前売り券発売します。
 
●ルベックスペシャル告知板 
8月練習20・27の2回です。
 
サンシティー音楽院レッスンお休みのお知らせ
<お盆休みのお知らせ>
8月11日(木)〜17日(水)
<5週目のお休み>
8月29日(月)〜31日(水)
(8月は3回レッスンになります)

リレー随筆 125 
小学5年生の心のこり
      今富 ますみ(ギター科)

 「お母さん。私、ピアノを習いたい」と、子どもの頃、母に何度か頼んだことがあった。当時(S50年代前半)クラスのほぼ半数の女の子はピアノ(オルガン)教室に通っていた。私は学校帰りに友達のレッスンについて行き、その友達がピアノを練習している姿を羨ましく眺めていたこともあった。

 ちょうどその頃、私はそろばん・お習字を習っていたこともあり、母にしてみればそれ以上の習い事は無理だということで(4人兄妹で経済的なこともあった為か?)結局、最後まで首を縦に振ってくれませんでした。
 
 「私の音感の無さやリズム感の無さ、おまけに器用に指が動かないことは、子どもの頃にピアノを習わせてくれなかったからだ」と、いい歳をして母に文句を言ったこともあった。(大人になってピアノを習ったがバイエル終了後、諦めた)それ以来、子どもの頃にピアノを習わせてもらえなかったことが、私のなかの小さなトラウマとなっていた。          

 それから十数年が経ち「光の園」で働くようになった。縁あって竹内幸一先生・竜次先生から光の園の子どもたちがギターを習うこととなり、そのお世話係として私も子どもたちと一緒にギターを習うようになった。・・・とは言うものの、今まで楽器に触れずに大人になった私にとっては、音感やリズム感、ましてや6本の弦の指使いを覚えることはかなり高いハードルだった。

 最初は同じスタートラインに立っていたはずが、彼らの飲み込みの速さに驚かされ、子どもたちはいつの間にかぐんぐんと上達していった。大人の私はただついていくことに必死だった。時には「シのシャープはどの弦かな?」など子どもたちに教えてもらいながら、同じ曲を繰り返し何度も練習した。 

 練習毎にレパートリーも少しずつ増え、何度かの発表会も経験した。人まえの演奏では、弦を押さえる指はぶるぶる、足はガクガク、頭の中は真っ白、冷や汗タラリ。後で聞くと子どもたちは「全然あがらなかった」と、言う。子どもたちの度胸のよさや柔軟さに感服。それらを経験し、それぞれパートごとの演奏できれいなハーモニーとなった瞬間は何ものにもかえがたいものである。

 8年が経過し、腕前といえばまだまだ未熟な私ではあるが、最近(?)やっとギターの奥深さや、醍醐味も味わえるようになった。

 今、私はギターを習っている子どもたちに「竹内幸一先生・竜次先生に教えてもらうことができて幸せだよ。チャンスがなければなかなか習うことができないよ」と、習えることの喜びを感じる心を伝えながら一緒に楽しんでいる。

 子どもの頃にピアノを習うことができなかった心のこりはあるけれど、大人になってギター(良き指導者にも)に出逢えたことは私の中の大きな恵みとなり、また確かな自信となっている。
 

 四陸七海レポートD  ギター科 村上昭子
   〜〜ブラジル編〜〜
  
 アフリカ大陸を出港してから、長い10日間の船旅が続きましたが、船内生活にも慣れてイベントに参加せず、私はボーッとした日々を過ごしていました。
そんな中、南米が近づくにつれ船内では、サンバの音楽やダンスの講座・サッカー大会などが行われ、私の気持ちも盛り上がっていきました。

 しかし今回寄港するリオデジャネイロは、華やかなカーニバルのイメージがありますが、治安は南アフリカより悪く連日ツアーデスクの掲示板には、事件や犯罪のニュースが貼り出されていました。特に観光客が狙われる犯罪が多発し、前回のクルーズではパスポートを取られた人がいて、旅の途中で船を見送り強制帰国したということもあったそうです。
 
 私は交流プログラムの「アフロヘイギライブ」に参加しました。

 貧しい子供たちが「犯罪」に代わるものとして、音楽やダンスを学びプロになった子供たちのライブで、子供とは思えないライブの完成度に驚きました。楽器はスラム街に転がるドラム缶で、メンバーが育ってきた「貧困」を表現しリオの子供たちに「犯罪なんかより音楽のほうがカッコいい」ことを伝え、手に武器より楽器を持つようになって欲しいと頑張っていました。
 
 ブラジルは、先住民族・アフリカ系・ヨーロッパ系・アジア系が入り混じる多文化の魅力があり、1日の寄港では感じることができなかったので残念でした。これから続くアルゼンチン・チリで南米の面白さを感じることになりますが、長くなりそうなので次回にします。
 


3年間のピアノレッスンが、子供の学力、学業成績、自信形成に及ぼす影響 4
                 (訳:井野和子)
 
音楽に触れること、音楽の能力に優れていることが学力の高さに起因するのか否かは定かではない。しかし、音楽のレッスンが本当に学力を向上させるのかについては疑問があるにもかかわらず、(p.141)音楽プログラムへの参加が、学生の学校の成績や学力を低下させるという研究結果が現れていないことは、興味深いことである。事実、クベット(1985年)は、6年生の読み、言語、数学の学力において、楽器の勉強のため通常の授業を欠席した生徒と、楽器の勉強をしていない生徒の間で差が現れなかったとしている。
 
 音楽のレッスンの音楽以外の分野への効用に関する広範な研究には、自信に関する研究もある。芸術活動への参加が、自信形成に好影響があると考えられている(トラスティ、オリヴァ、1994年)。自分への自信を持てない人々のグループに対して効果を発揮する臨床的治療法として、音楽が広く採用されているのは、このためである(クレデノン−ワレン、1991年;キフラント、1986年)。しかし、音楽教育研究の分野では、通常レベルの自信を持つ子供たちの教育に、音楽が如何なる効用を持つかは、明確にされていない。聖歌隊やバンドへの参加や正式な音楽教育を受けることと自信との間に相互関係があるとする研究もあれば(アムヒン他、1991年;ヒエトラーティ-アンステン、カリオプスカ、1991年;ノリン、ヴァンデール アーク、1977年;ヴィク、ボイル、1982年;ウッド、1973年)、相互関係を発見できないという研究もある(レゲッテ、1994年;リンヒ、1994年)。
 
 音楽のレッスンが治療法として使用された調査では、音楽に触れることは、一般に、披験者の自己認識に極めて限られた影響を与える(ローメン、1970年;ヴァムフォフ、1972年)、あるいは、全く影響しないという結果が出ている(レゲッテ、1994年、ミハエル、1971年;ミハエル、ファレル、1973年)。1年生と3年生の自己認識に関する2種類の音楽レッスンの効果の比較研究では、影響の差はみられなかったことが示された(レガッテ、1994年)。おもしろいことに、2つの調査結果は、楽器のレッスンを受けた男の子と女子で、自信形成に異なる影響がみられることである(ローメン、1970年;ヴァムフォフ、1972年)。これらの研究では、性別に関わりなく、楽器のレッスンを受けた子供と、受けなかった子供の間の自信形成の多くの面に差は現れなかったが、楽器のレッスンが、男の子の一定の自信形成因子に好影響を与えたことが明らかになった(ローメン、1970年)ヴァンフォフ(1972年)は、レッスンを受けなかった女の子のとレッスンを途中でやめた女の子のグループと比較して、楽器のレッスンを受けた女の子のグループで別の自己認識因子が減退したことを発見した。
 
♪合格おめでとう♪
 石原佳奈ちゃんが、7月に行われましたKAWAIピアノ演奏グレードに合格しました。よく頑張ったね。おめでとう!

inserted by FC2 system