サンシティー音楽院 音楽だより♪

エスプレシボ第240号 

6月号2003年61日発行・別府市南立石1の2 発行者/竹内幸一  TEL 21-9167*FAX 21-9160ホームページ http://www10.ocn.ne.jp/~t1a0k2u6/
Email takesan@oregano.ocn.ne.jp
犀の角のように
竹内幸一

 梅雨の暗いじめじめを吹き飛ばす(かな?)、エスプレシボ240号を皆様にお届けしましょう。今回は、ちょっと自慢させてもらっていいですか・・・1年で12号、10年で120号、そして20年で240号・・・そうです。今回きっちりまる20年での「240号」を出すことが出来ました。バンザイ!

 読んでくださる皆さんがいてくれて、こうして新聞を作る私も、お陰さまで病気をすることもなく、1度も休まずエスプレシボが発行できました。今この到達を、素直に喜んでいます。嬉しいです。

ときおり、新聞を読むのが楽しみです・・・とか、毎月のを綴じていますよ・・・とか励ましていただいた読者の皆さんもご一緒に喜んでいただけることでしょう。そういう連帯感の支えがあったればこそ、ここまで続いたのだと思います。有難うございました。どうぞこれからも末永く読者でいて下さい。

さて今月は「犀の角のように」というタイトルです。最近読んだ「生命継ぎの海(立松和平)」、そして「釈迦(瀬戸内寂聴)」と、2冊続けて、偶然ですが、この「犀の角のように」という言葉と出会いましたので、何かの縁でしょうから、これを取り上げてみることにしました。これは釈迦の弟子たちへの言葉なんですが、長いのでそのごく一部をご紹介しましょう。「子女を欲するなかれ、いわんや朋友をや、犀の角のようにただ独り歩め」これは修行僧への教えです。一般俗人のわれわれには到底ついていけませんね。子どもを欲しいと思うな、またあっても頼るな。ましてや友人知人に寄りかかるようなことはするな。犀の角のように、僧になる目的を目指して、独りで歩んでいくんだ。・・・と言った厳しい教えです。

もうひとつ、釈迦の言葉を書きましょう。

「自らを燈明とし,自らを依拠として、法を燈明とし、法を依拠として勤めに励めよ」

これは、釈迦が亡くなる寸前に、アーナンダに残した最後の言葉です。自燈明、法燈明の教えとして、有名な言葉です。これは、自分の考えをはっきり持ち、それにしたがって生きろ。そしてその後で、私の残した教え「法」に従って、生きて行くんだ・・といった教えでしょうか。

私は、「犀の角のように独り歩め」と「自燈明」に共通な願いを感じます。それは簡単に言えば「個の確立(自分がどう生きて行きたいのかという自主独立の精神)」ではないかと思うのです。

並みの宗教者なら、私の教えを守って生きさえすれば間違いがない・・とか言うところです。しかし、釈迦はまず最初に「自らを燈明とし、自らを依拠として」と教えます。自分というものをはっきり固め、自分の心に忠実に従うところに、本物の安心立命があるのでしょう。そして、そのことが、周りの方の個をも大切にするということにもつながってきます。自分を認めるようにお互いを認め合う真の連帯も生まれる気がします。

心優しい親や、頼りになる子ども、楽しい友人・・そんなプラスの分はいくらあってもかまいません。しかし、たまには何か問題が起きることもあります。そんな時、寄りかかりすぎていて、自分の足で歩いていないのではないかと、自分を見つめなおしてみることも無駄にはならないでしょう。

自分自身の生きてゆく物指しの原点を「犀の角のように独り歩む」という所においておけば(いや、好むと好まざるとに関わらず、いずれは誰もそうせざるを得ないのだとは思いますが)、私たち俗人も多少は周りのいろんな難関への抵抗力のようなものが違ってくるのではないかという気がしました。

さて、犀というと、熱帯地方にすむ哺乳動物です。鼻の頭に角があり、頭が長く首は短く、四足はゾウに似ています。水辺に棲み、泥あびを好み、体重は 2700Kg(すごい!) にも達するそうです。

そんな巨大な重さで、角を1本持ち、のしのしと歩く「犀」を想像してみてください。ゆっくり驀進する姿は、荘厳でさえあります。

あっちに吹かれ、こっちにつまずきながら、人の間を泳いでいく煩悩まみれの人間にとって、犀の歩みは憧れにもなります。

しかし、犀のように歩めではありません。「犀の角」のように歩めです。これはなぜなんでしょうか。ただ漠然と重々しく歩めばいいというのではなく、ある一点の目標を見つけてそれを目指せということではないかと私は思います。その目標は人それぞれ千差万別ですが、それが自燈明であり、自己の確立とも言える物でしょう。

今月は少し話が抹香臭くなりましたね。でも、もう少し補足すれば、このエスプレシボが240回続いたのは、この場が私のひとつの犀の角の目的であり、自燈明であったのだろうと思います。

それに嬉しいことに、これを読んでくださる皆さんの犀の角や自燈明が,お互いに共有できる目的になっています。それが、多くの方と長いお付き合いが出来る一番のふれあいの基盤になっているのだと思います。その集まりの輪を、これからもご一緒に育てて行きましょう。お願いします。

第4回 よちよち音楽入門鑑賞講座 

 前回のオペラ「椿姫」は好評でした。今回の「魔笛」も面白いですよ。予約お待ちします。

●時.6月29日(日曜日)

昼の部 午後1時半から

     夜の部 午後7時から

●所.サンシティー音楽院 A教室

モーツアルト:オペラ「魔 笛」(150分)レヴァイン指揮・メトロポリタン歌劇場管弦楽団 

●受講料 500円(資料と休憩のお飲み物付き)

<行事予定>

■第145回 さわやかコンサート

6月27日(金)鶴見病院6時40分

■第14回エチュード・ファミリー・クラブ例会 6月8日(日曜7時)亀の井ホテル2階ロビー

普段着の気楽な会ですので、どうぞお気軽にご参加ください。<予約受付中>

■童謡、唱歌を歌いませんか。

ほのぼの歌声サークル

(月2回・会費月額千円)会員募集中

   6月は11日と25日・水曜日午後2時からです。いつでも入会出来ます。

福岡コンサートツアー・参加者募集

  7月19日午後3時出発予定です。

●別府〜福岡会場往復のマイクロバス参加予約受付中(先着25名限り) 料金 5000円(チケット代金+交通費含む)

  竹内竜次ギターリサイタル 

7月19日 夜7時開演 会場・あいれふホール(福岡市中央区舞鶴 097-751-7778)

  全席指定 一般3150円 学生2100円

●ルベックスペシャル告知板 

6月は3日は毎週土曜日4回練習があります。

レッスンお休みのお知らせ

6月29〜30日(5週目のお休み)


リレー随筆95

息子のギター

     ギター科 宇都宮 福巳 

 左の肩から腕が時々きりきりと痛い。60台に入り習い始めたギターの練習に力が入り過ぎた様だ。

昨年の3月ふと新聞で見つけたギター教室の広告、其の時我が家の押入れの片隅に置かれたままになって居る息子のギターを思い出した。

大学に入学し、ギタークラブに入部した息子に妻が買い与え、同居していた頃は時々自分の部屋でかき鳴らしていたが、就職し家を出て以来何年もケースから出される事も無く、無造作に置かれたままになっていたギターだ。

埃を被ったケースから取り出した見ると、彼方此方と傷は出来ているが未だ充分使えそうだ。私も元々音楽は嫌いではないが酒と共に唄うカラオケくらい、楽器と言うと小学生の頃音楽の時間に教わった木琴やハーモニカ程度しか経験が無い。

だが息子の青春時代の1ページに残るギターを第2の青春時代の真っ只中に有る親父が使うのも悪くは無いだろう、暇も充分有ることだし。

そう思い文化教室の門を叩いた。そして幸いな事に竹内先生に巡り合い教えを請う事になった訳だが、早い物でもう1年以上が過ぎた事に成る。

初日、ギターの構え方くらいは知っていたが、指の呼び方、アポヤンド、アライレ何だ其れはと、戸惑ったのがほんの昨日の様に思えて来る。だが未だに子供教室の童謡、民謡ですら満足に弾けない状況で有り何とも情けない限りだ。

古賀正男やクロードチアリは望むべきも無いが、せめて1曲ひそかに心を寄せた人の前でラヴソングの弾き語りでも出来るように成るのは何時の事だろう、「幻の影を慕いて雨に日に、月にやるせぬ我が思い」なんて、でも少し不謹慎かな?

練習、練習、練習、肩が痛くても、腕が痛くても頑張って練習をしよう。何時の日にか訪れるかも分からない、其の日の為に。

                       

 

リレー随筆96

還 暦

     ギター科 福本 澄子 

月日の経つのは早いもので還暦を迎えました。定年退職して丸2年になります。退職したての頃は早起きしなくてよいので 布団の中で、万歳!万歳!と何度も叫んで、又ひと眠りするのが最高の喜びでした。

しかし、それも束の間、何かしないと惚けては困ると思い、お花、気功、太極拳、婦人大学、そして若い頃すこしかじったギターを始める事にしました。

高校を卒業してから職場と我が家を往復するだけで、しかも20歳〜30歳代は3回も病院を出たり入ったりの生活で、とりわけ楽しい思い出には遭遇しませんでしたが、この年になって、人生これからと思えるようなりました。だってすきなことばかり出来る毎日になったのですから。

習い事もわりと凝り性みたいで、まだどれも挫折してません。そのうち一つ二つは欠けるでしょうけど、ギターだけは何が何でも続けたいと思っています。それは、仲間に恵まれた事と、つい最近新しいギターを買ったから・・・今までのギターと一味違い、優しい音色と反響のよさがあります。それに、なんと言っても弾きやすいこと・・・下手は好い楽器を持つことだと実感しました。

こんな理由で夜のふけるのも忘れ弾く事もしばしばです。といってもスムーズに弾ければの話ですが、つっかかり、ひっかかり…あ〜もっと早く始めていればよかったとな〜と後悔してます。

後悔先にたたず。前進あるのみ。さあまた頑張って練習しようっと。こんな日々を送ってる今日この頃です。
                                      
リレー随筆97

「発表会」と私

    フルート科 上田博章

発表会には、ずいぶん出させていただきましたが、いまだに、あがりには慣れません。なんといっても、緊張をするし「おろおろ」してしまうのですね。

だから、発表会での演奏曲が決まる1月下旬ごろからジタバタが始まってしまう。

 最初に楽譜を見なくても笛が吹けるように暗譜をしよう、とします。ところが、まず出来ません。しかたがないから難しい箇所にしぼって、目をつり上げて憶えようとします。そこだけを何度も何度も練習して。

 すると今度は、どちらかと言えばやさしい部分が、むずかしくなってくるんですね。たとえば旋律の最初の音が自分の思っている「音程」と違ってしまったり弱く歌い出そうとするのに強く出てしまったり、途中の臨時記号や表情記号を見落したり終盤になって息切れして強く吹けなかったり、その他色々。
 しかたがないので譜面に「注意事項」を書きまくっていき、全体を練習し、それをMD(ミニディスク)

の録音機に録音してくりかえし聴くのですが、これがまたメゲるんです。たとえ「注意事項」を全て守ることが出来ても。音程が悪いなあ、音量の調節(つまり強弱)がもう少し出せたと思ったんだがなあ。この箇所手抜きしてるなあ はっきりわかっちゃうなあ、その他山積。

 さんざんボコボコにされた気分を立て直し、なんとか自分の部分(パート)を一応の水準にして、やっとこさ伴奏をしていただくのですが、これまたガッカリしてしまう。自分の部分(パート)が精一杯で伴奏の「音」を聴くことが出来ない。(自分の出番までただ拍数を数えるだけだったり、和音や強弱を聴き逃したり)赤面し、消え去りたくなる気持ちを、内心でおさえつけ、なんとか「その音」を捕らえようと奮闘(・・)努力(・・)をつづけて、あと少しでもう少しマシになる時には、その(かい)もなく、もう本番数日前。
 この数日間が、これまたバタバタしてしまいます。気分転換に読書をすると、なぜか、演奏曲や作曲者のこぼれ話が書いてあったり(よせばいいのに熟読してしまう)、ラジオやテレビはこんな時に限って面白い番組をやっていたり(面白くない時でも、あがらない工夫なんて言われるとついダラダラと見てしまう)ちゃんと、体調管理が出来るのかと心配しすぎて満足な眠りが出来なかったり、色々な「ユーワク」や「出来事」に勝ったり負けたりしているうちに、当日を迎えます。

 しかし、当日もトラブル続発、季節はずれ時期尚早な、蚊に喰われたり、健康食品の案内の電話があったり、募金が来たり、満足な練習も出来ないまま演奏会場に向かいます。

 楽器や譜面を忘れそうになったり、車にひかれそうになったり、の危難を潜り(くぐり)ぬけて、会場にたどり着くと、少しホットする。ほかの出演の方々の「あがり」が私に伝わって来るからです。皆様同じなんだなあ。

と思うのも束の間、本番直前の皆様の難所克服の見事さを聞いちゃうと、焦ってくるんです。

 そこでこうしちゃあいられないと、また発表会開始直前まで、これまでやって来た、みがきの足りないあるいは、苦手の箇所を練習するんですな

 ひとつ幸いなのは笛を吹いている間だけ、「あがり」や「くよくよ」を忘れられること。(自分の頭はこの点便利だ、なぜなら二つのことは同時に出来ないので。)これ以上やっても、もう今は、もう上手くならないとあきらめの気持ちに変わるまで、もがきます。そして舞台の(そで)に座っているころには、「緊張」はありません。気分が悪くなっているからです。ただ、音を出すことだけ考えて舞台に向かいます。
 とまあ毎年本番までこんな具合にジタバタしてます。たぶんこの先もジタバタするでしょう。しかし、私はこの緊張が嫌いではありません。なんと言っても自分が演奏したい、好きな曲のためにこの状態に陥っているわけですし、それにこの「ジタバタ」は、自分を一端第三者の眼から観ること つまりこの様な文章にするとたまらなく「面白い」から、なのですね。

 ああ、来年が待ちどおしい。

 

サンシティー音楽院 音楽だより♪ 

エスプレシボ第241号 7月号2003年71日発行・別府市南立石1の2 発行者/竹内幸一  TEL 21-9167*FAX 21-9160 ホームページ http://www10.ocn.ne.jp/~t1a0k2u6/
Email takesan@oregano.ocn.ne.jp

セルフGスタンド 

竹内幸一

淡々と21年目のスタートです。これからは、30年(360号)を目指して行きたいと思います。どうぞ皆様、このエスプレシボとの永いお付き合いを、これからもよろしくお願いします。

さて今月は、人と人との「ふれあい」について考えてみたいと思います。先日、娘が大分に出かけたとき、丁度間が悪くガソリンが無くなったので、知らない所に入ったのだそうです。そこで、ガソリンを入れた後、そこの店員が「タイヤが減ってますから、気をつけて行ってください」と、話しかけたことが、我が家で話題になりました。

私もそうですが、娘は家のすぐ近くにある、自分で何もかも操作してガソリンを入れるセルフの店に行っています。ジュースなどの自動販売機のガソリン版で、人と対面することなくガソリンを入れるのは、何と言っていいか分りませんが、ある種の煩わしさから解放されている気はします。しかし今回「3円安いより、そうやって店の人に助言してもらうのもいいかな?」ということから、人と人の触れ合いについていろんな話が出ました。

誰とも関わらず、お金を入れたら好きな飲み物が出てくる。こういう傾向は、最近特に増えている気がします。良く子ども達が口真似して遊んだりするレストランの決まりきった挨拶や、ハンバーガーの店、コンビニもそうでしょうか、そこは何の感情も存在しないように、機械的に対応しています。それは、ある意味自動販売機と同じです。

なぜ、こういうシステムが増えているのでしょうか?私たちは、自分を少しも出さなくて済む気楽さから、それを望んでいるのでしょうか。

相当前になりますが、あるとき私はビデオを借りに行きました。3本ほど選んで、受付に持っていくと、ちょっときれいなお姉さんが「ああ、これを見るのでしたら、あちらにある完全版のほうがいいですよ」「この女優、私も大好きなのよ」とか、なぜか話しかけるのです。その時は、笑顔で話を受けたのですが、私はそれから、その店に行くのがどうも気が重くなり、それっきりになりました。やはり、どういうビデオを借りているかを、そのお姉さんに知られるのがわずらわしかったのだと思います。

そういう点で言えば、例えば書店で、アダルトの本とかをレジに出した時、面白くもなさそうに、機械的に応対してくれる方が気楽ですね。こんな本あんた読むの・・と言ったようにじろじろ見られたりしたら、身がすくみますよね。

まあ、これは極端な例だとは思いますが、そういう煩わしさから、自動販売機(またはそれに類するもの)は救ってくれるのかもしれません。自分を他人の前でさらけ出すことなしで、ことが済むことがある種の願いになっているようです。

しかし、そういう淡白な面が多くなればなるほど、人は、別の所で逆に触れ合いを求めているような気がしてなりません。例えば、あるケーキ屋さんでは、ケーキに付けて、ミニ新聞を配っていました。それを読めば、そのケーキ店店主の、人柄やポリシーや、普段のちょっとした暮らしの様子などが分かるのです。それは、ケーキの味プラスアルファーになり、大型店での機械的対面販売にない魅力になっています。

そういう点から言えば、このエスプレシボや、コンピューター内での私のホームページなどは、自己をさらけ出す場として存在しているのだと思います。音楽技術を切り売りすることに加えて、もっと根源的なお付き合いの触れ合い願望が、ここにはあるのだと思います。

多くの人が集まると、よくしゃべって座をリードしていく人は決まっています。そして、そういう場で聞き役にいつもなっている人が、メーリングリストなどのメールの世界では、おしゃべりになるようです。私も、メールや新聞では、大変なおしゃべり人間なのかもしれません。その生の言葉を読んでいただくことで、私の人間関係はこれまで育ってきたのではないかとも思います。しかし、人によっては、自分の内面を表現することを嫌う場合もあることでしょう。しゃべり方へのアプローチは、それぞれ違います。

つまり、自分をさらけだしたくないという面と、自分のことを知って認めてほしいという願いとは、いつも共存し、せめぎあっているのかもしれません。

そして、デジタル的な無機質の風潮が進めば進むほど、人はどこかでその寂しさを癒そうとする人の触れ合いを求めるのではないでしょうか。手前味噌になりますが、その癒しの一つが音楽を学ぶことだともいえます。

 例えば通信教育の教材は、マニュアル化された誰にも同じ挨拶の対応です。学ぶ方は、自分が習っているということさえも公表せずに取り組めます。しかしそれで楽器をマスターしたという話はほとんど聞きません。挫折例ばかりです。なぜなんでしょうか?

 ところが、思い立って先生につくと、不器用だとか、年齢、音楽知識のなさなど、さまざまなことをさらけ出さねばなりません。しかし、頭を下げ、恥をかいたところに、触れ合いが成り立ちます。そして不思議なことに、その時点から成長が始まります。さらけ出してくれた分に即応して、人である講師は柔軟に対応できるからです。万人共通の通信教育ではそうは行きませんね。

 人の触れ合いに関して、音楽学習の例は、どの問題にも対応というわけには行きませんが、一つのサンプルにはなりそうです。

人と触れ合えば、煩わしいことが多いのも確かです。それを避けて自販機対応傾向の中で平穏に暮らすような選択もあるでしょう。又人の中を泳ぐ中でいろんな価値を見出す方もおられることでしょう。

さて、これを読んでくださる皆さんは、セルフのガソリンスタンドがお好きでしょうか。それとも、3円高くても、対話があり、窓ガラスを拭いてくれるところがいいでしょうか?いつか教えてください。

第5回 よちよち音楽入門鑑賞講座 

<今月からオペラとオーケストラと2回開きます>

★オペラ*時.7月27日(日曜日)

昼の部 午後1時半から

     夜の部 午後7時から
プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」(145分)カラヤン指揮・ウイーン・フィル管弦楽団 

★オーケストラ*7月31日7時半(夜だけ)

  ベートーベン:交響曲第1番 (カラヤン)

  *これから毎月1曲9番まで続けます。

■受講料 500円(資料と休憩のお飲み物付き)

<行事予定>

■第146回 さわやかコンサート

7月25日(金)鶴見病院6時40分

■第15回エチュード・ファミリー・クラブ例会 7月13日(日曜7時)亀の井ホテル2階ロビー

普段着の気楽な会ですので、どうぞお気軽にご参加ください。<予約受付中>

■童謡、唱歌を歌いませんか。

ほのぼの歌声サークル

(月2回・会費月額千円)会員募集中   7月は9日と23日・水曜日午後2時からです。いつでも入会出来ます。

福岡コンサートツアー・参加者募集

  7月19日午後3時出発予定です。

マイクロバス参加予約受付中(残席5です) 料金 5000円(チケット代金+交通費含む)

  竹内竜次ギターリサイタル 

7月19日 夜7時開演 会場・あいれふホール(福岡市中央区舞鶴 097-751-7778)  全席指定 一般3150円 学生2100円

●ルベックスペシャル告知板 

7月5・12・2026の4回練習があります。7月6日 連盟定期演奏会 2時 中部公  7月21日 熊本フェス・朝7時出発

レッスンお休みのお知らせ

7月29〜31日(5週目のお休み)

リレー随筆98

気持ちのいい

音楽を求めて

     ギター科 津村昌利 

 はじめまして。私は竹内先生にお世話になりまして半年になります。

自分は子供の頃からギターに魅力を感じていました。皆様はムーミンというアニメーションをご存じかと思いますが、登場人物でスナフキンというのがいて、彼がとてもギターがうまいんです。彼のように弾けたらなと、子供ながらに思った記憶があります。

しかし実際行動を起こしたのが恥ずかしながら1年ぐらい前でした。一番安いフォークギターを買って自己流でやっていたのですが、これが大変でなかなか思うように弾けず、これは基礎からやらないとだめだなあ〜と感じました。

たまたま車での通りすがりにギター教室の看板を見て、電話したのがはじまりです。

そのようなわけで、自分は初心者ですが、うまくなりたい気持ちだけはあります。

練習をしていて正直苦痛に感じる時があるのですが、音楽というものは、気持ちいいものだと、自分は考えています。ギターを弾いていて楽しい、気持ちいいと思える日を目指してこれからもやっていこうと思っています。
 皆様、よろしくお願いします。

発表会の感想(子供の部)

★本人*たのしくってたまらなかった。(たなかこうき)

お家の方から*あまり家で練習していなかったので、大丈夫かなと心配していましたが、朝テレビの星占いで「いて座が1位やけん、自信がでた!!」と言っていました。本番は、1回もまちがわずにかっこよくひけてママもパパもうれしかったですよ。(パパとママより)

★本人*どきどきしたよ。じょうずだったかな。ぴあののれんしゅうがんばりたいです。(いしはらかな)

お家の方から* 中々練習しなかったのですが、本番では気合(!?)で弾きこなしました。練習の時より本番のほうが上手にできるなんて…うらやましい。(ママ)

★本人*いちばんさいしょにとんぼてれびにでたのがすごかった。(おかもとまさあき)

お家の方から*初めての発表会で緊張したようですが、なんとか無事終えました。本人はとんぼテレビに映ったのがうれしかったようです。また7月のコンクールに向けて 頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

★本人*私は、発表会に出るとき、待つ所で足がふるえて、出来るかなぁと、心配になりました。でも、前に出てメヌエットをひいている時は、足がふるえているのも止まり、まちがえずにちゃんとひけました!席にもどってからは、お母さんが「よく出来たね。がんばったね。」と、言ってくれました。でも、お父さんは、まだ何も言ってくれませんでした。発表会が終わって、家に帰ってから、「ちゃんとひけてたよ。」と、お父さんは言ってくれました。次の発表会は、お父さんが出てほしいです!(小串雅子)

★本人*ひくときに「ひけるかな」と思っていたけど、ちゃんとひけたからよかったです。とても、ドキドキしたけどたのしかった。(小川さくら)

お家の方から*父と母で楽しませてもらいました。日頃マイペースでのんびり練習しているので「どうかナ?」と思いましたが、つまづきながらベートーヴェンが終了したのでほっとしました。強弱があったのでpianoらしかった。

このコンサートは他の人の歌や楽器を拝見できアットホームで良いと思います。先生方には大変お世話になりました。ps ケーキもおいしかったけど、プレゼントされた花にもメッセージがあり細かいご配慮ありがとうございます。

★There was a wonderful concert.

Mercy and my family really enjoyed it.

Mercy started the piano class from Jan.2003.Just few months,she can play some songs quite well and really

like the piano class.Becouse HIROKO せんせい is a warm and friendly teacher.

Thanks for the teacher‘s effort.

Hope Mercy can always keep the wonderful music in her mind.

 Best Wishes!(まーしーちぇん )

マーシーチェンさんのご家族は、彼女が小学校入学(9月)のため台湾へ帰られます。最後の思い出ができてよかったです。台湾に帰ってからもピアノは続けられるといいですね。(ピアノ科)

発表会の感想(大人の部)

★出演者の皆さんは、この日のために今まで一生懸命練習してきたという感じが誰からも伝わってきました。皆さん、とても素晴らしく演奏を成しとげられたと思います。

 私も少々緊張はしましたが、最後まで音を間違えずに無事弾くことができて、とても安心しました。先生にも長いことご指導頂き感謝です。これでピアノを習っていく上での一つの区切りのようなものはついた気はしますが、まだまだこれからもよろしくご指導よろしくお願いします。(ピアノ科 荒金佳子)

★やれやれと大きく深呼吸をしたかったが、実力のなさ、練習不足、またまた思い知らされた。気構えず自分なりにと...落ち込んでゆくばかり。まあ、ミスを悔やむよりこれからの反省材料にしよう。(ギター科 富松睦子)

★これまで何べんも出させていただきましたが、その度恥ずかしい思いをし、もう駄目と思いましたが、20回目の会ということで思い直し参加させていただきました。曲目選びから4月29日まであれこれ励ましていただき有難うございました。歳とってもあがり症は少しも直りません。直す方法いろいろ教えていただきましたし、譜面見ながら弾いても迷ってばかりしてましたのでしっかり譜面を見るようにしたつもりでした。先生のご指導で風が吹くようにとの事でしたがとても気は回りませんでした。

出来る限り行事に参加しギターを楽しく聞きたいと思います。(ギター科 吉本冨佐子)

★モーツアルトのアンダンテは、2度目の挑戦でした。「モーツアルトの曲」の作り方を今回石井先生に丁寧に教えていただいたと思います。練習は毎回、曲の内容を考えながら、どう表現していけばよいのか、教えていただき演奏しながら、モーツアルトの曲の繊細さ、若々しくみずみずしいメロディやテンポを私なりに味わいながら、吹くことができました。フルートのおかげでとても豊かな時間を過ごさせていただいたと思っています。ありがとうございました。

発表会当日は やはり緊張しました。自分では「コントロールできない私」を感じ、ドキドキして、手がふるえてしまいました。この「コントロールできない私」を克服して仲良くつきあいながら、少しずつ 自分が完全に「音楽の世界」に入って、本当に音楽を味わいながら演奏できたらと願っています。

 発表する機会を努力して作っていこうと今、決意しています。「エスプレ」の「能をつかんとする」に後押しされた思いです。どうかこれからもご指導よろしくお願い致します。音楽を作っていく楽しさときびしさを教えてくださった石井先生、一緒に演奏してくださった竹内先生に心より感謝をこめて...(フルート科 堂薗昌子)

2度目の大舞台(私にとっては...。)を何とか終えてほっとしています。昨年、途中から音が出なくなった記憶がよみがえってきて、また、今年も音が出てくれなかったらどうしよう...とただ、ただ 音が生まれてくれますように願っていました。

他の方の演奏も、最初からじっくり聴きたかったです。残念ながら一般の部の前半だけしか聴けなかったのですが...。その中でも、自分の心に残った方は 藤田さんのギターと梶原さんのお声でした。お二人の誠実な音に感動しました〜ありがとうございました〜(フルート科 神鳥悦子)

★楽屋のカーテンの裏で、どきどきしていましたが、石井先生に「平常心よ。平常心!」と言われて落ち着きました。本番直前に一番きがかりだったのは...ステージの「譜面台をもっと上に上げても良いかどうか?」でした。結局吹く前に調節したのですが、後でVIDEOを見ると、引き換えのように「おじぎ」を忘れておりました。(もしかして私だけ?)(ピアノと音あわせをして、いきなり吹いていましたね。)
 出来はというと。主人に言わせる「家で吹いている時の方が音はいいよ。」とのことですが。自分としては90点位ですね。「ちいさな発表会」のときよりは良かったかも。また 来年の発表会に向けてがんばります。(でも朝〜午後までの拘束時間の長さはツライ。) (フルート科 石原倫子)

★ 創立20周年おめでとうございます。今年で4回目の出演ですが、今回もとても緊張しました。エスプレシボー能をつかんとする人にあるように「恥という薬」年1回服用することで、私も少しずつですが成長している気がします。私に合う曲目を選び、指導してくださった先生、また忙しい中、時間を作って伴奏してくださった伴奏者さん、ありがとうございました。1年に1回の貴重な体験ができました。(ヴァイオリン科 吉岩ゆりこ)

 出演された方一人一人の緊張感が感じられました。初めて、音楽祭を聴きましたが、温かな雰囲気の中にもほどよい緊張感のあるステージで楽しかったです。(ご主人から)

たくさんの感想をお寄せいただきありがとうございました。貴重なご意見もいただき今後の発表会の参考にしたいと思います。どうぞ来年も同じ様に発表会にチャレンジして、練習の成果をお聴かせください。楽しみに来年を待っています。お疲れ様でした。

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